
子供の将来を真剣に考えている親なら誰でも気になる「習い事」。
この記事では、ハッピー・ノート.comが発表した2019年Weeklyゴーゴーリサーチ(第835回分析結果)と、株式会社リクルートマーケティングが発表した2017年子どもの習い事ランキングをご紹介します。
小学生の習い事人気ランキング
第1位 | スイミング | 37.5% | 男の子 1位 | 女の子 1位 |
第2位 | 英語・英会話 | 16.2% | 男の子 2位 | 女の子 3位 |
第3位 | ピアノ | 15.7% | 女の子 2位 | |
第4位 | 学習塾 | 14.8% | 男の子 3位 | 女の子 4位 |
第5位 | 体育・体操 | 10.7% | 女の子 5位 | |
第6位 | 習字 | 10.2% | 男の子 4位 | |
第7位 | 公文 | 9.3% | 男の子 5位 | |
第8位 | そろばん | 7.9% | ||
第9位 | リトミック・音楽教室 | 6.0% | ||
第10位 | ダンス | 6.0% | ||
第11位 | サッカー | 5.1% | 男の子 5位 | |
第12位 | バレエ | 4.6% | ||
第13位 | 幼児教室 | 3.7% | ||
第14位 | 野球 | 3.2% | ||
第15位 | 柔道・剣道・空手などの武道 | 2.8% | ||
第16位 | テニス | 2.3% | ||
第17位 | 絵画教室 | 2.3% | ||
第18位 | お受験用教室 | 1.9% | ||
第19位 | サイエンス(化学実験教室) | 1.4% | ||
第20位 | バイオリン | 0.5% | ||
第21位 | 新体操 | 0.5% | ||
その他 | 11.6% |
その他は、「フラワーアレンジ・競技カルタ・よさこい・和太鼓・吹奏楽・ギター・ウクレレ・エレクトーン・卓球・ラグビー・バスケ・陸上・ソフトボール・ビーチバレーボール・こどもちゃれんじ・モデルレッスン」でした。
2017年度との比較
興味深いのは2017年の「人気習い事ランキング」との違いです。
調査会社対象がが違うので正確な比較はできませんが、2017年に株式会社リクルートマーケティングが発表した「人気習い事ランキング」は、以下のような結果でした。
☝2017年の人気ランキング
- 第1位 スイミング 40.8%
- 第2位 英語・英会話 27.7%
- 第3位 ピアノ 20.3%
- 第4位 書道 14.1%
- 第5位 学習塾・幼児教室 13.5%
- 第6位 体操 12.8%
- 第7位 サッカー 8.6%
- 第8位 そろばん 7.1%
- 第9位 その他のスポーツ 5.1%
- 第10位 ダンス 4.3%
- 第10位 空手 4.3%
- 第11位 リトミック 3.7%
- 第12位 バレエ 3.5%
- 第13位 テニス 2.7%
- 第14位 絵画 2.5%
この調査では、低学年(1~3年生)と高学年(4~6年生)別の結果も発表されています。
それによると、高学年になると「スイミング」の割合が減り、「英語・英会話」や「学習塾」などの勉強系の習い事をする子供が増えています。
「英語・英会話」が人気である理由は、
- これからの社会で活躍するのに必須だと思ったから
- 小学校でも必修科目になったこと、将来的に役立つはず
- 将来、受験に備えて
- 海外経験で身につけた英語力をキープするため
- 身近な外国人の存在による自然自発的な興味をもったため
などです。
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今後、子どもに習わせたい習い事は?
今は習っていないけど、今後子どもに習わせたい習い事の人気ランキングです。
第1位 | 本人の希望するもの | 31.9% |
第2位 | スイミング | 31.0% |
第3位 | 英語・英会話 | 21.9% |
第4位 | ピアノ | 21.1% |
第5位 | 習字 | 13.7% |
第6位 | 体育・体操 | 11.7% |
第7位 | 公文 | 10.2% |
第8位 | 学習塾 | 9.7% |
第9位 | そろばん | 9.7% |
第10位 | 柔道・剣道・空手などの武道 | 9.4% |
第11位 | ダンス | 8.8% |
第12位 | サッカー | 6.7% |
第13位 | 特にない | 5.3% |
第14位 | リトミック・音楽教室 | 5.0% |
第15位 | バレエ | 4.4% |
第16位 | 幼児教室 | 3.8% |
第17位 | 野球 | 3.5% |
第18位 | テニス | 2.9% |
第19位 | 絵画教室 | 2.6% |
第20位 | 新体操 | 2.1% |
第21位 | お受験用教室 | 1.5% |
第22位 | サイエンス(科学実験教室) | 1.5% |
第23位 | バイオリン | 1.2% |
その他 | 2.1% |
その他は、「バスケ・親子でお料理やお菓子作りができる教室・プログラミング・トランポリン・ドラム」でした。
2017年度との比較
小学校での英語教育が騒がれるようになった2017年。社会の流れを象徴するように、親が子どもにさせたい習い事ランキングは以下のようでした。
☝低学年の人気ランキング
- 第1位 英語・英会話 24.6%
- 第2位 書道 15.9%
- 第3位 水泳 14.2%
- 第4位 学習塾・幼児教室 12.0%
- 第5位 そろばん 10.7%
☝高学年の人気ランキング
- 第1位 英語・英会話 20.4%
- 第2位 水泳 8.7%
- 第3位 学習塾・幼児教室 7.8%
- 第4位 パソコン関連 7.1%
- 第5位 書道 6.5%
2017年度は「英語・英会話」が1位でしたが、2019年度の調査では「スイミング」が1位、「英語・英会話」は2位になっています。
2020年度から本格始動する教育改革により、小学校でも英語学習・プログラミング学習ができるよになりました。
一方で、屋外にプールがある学校では、管理の難しさから学校での水泳授業をやめ、近くの民間スイミングプールを借りて授業を行うところもあります。
「英語・英会話」の人気は高いですが、学校の体育や休み時間の運動だけではまかない切れない運動系の習い事が人気のようです。
習い事にどのくらいのお金をかけている?
自分の家と、他人の家は別。
そう思っていても、他の子供がどのくらい習い事をしているのか、そして、いくらぐらい習い事にかけているのか、気になるところです。そこで、小学生の平均を計算してみました。
こちらは、2017年度の調査結果をもとにしています。
- 1人当たりの習い事費用:平均1万4,718円/月
※小学校低学年:1万3,323円、小学校高学年:1万6,114円 - 習い事の数:2.08
※年齢が上がるにつれ、個数は増加。 - 習い事1つ当たりの平均費用:7,065円
習い事の費用は、4割以上の家庭が「2016年より増加」と答え、「昨年より減少」と回答したのは5%未満でした(※幼児を含む)。
小学生1人当たりの平均費用は1万4,718円ですが、これに加えて習い事で使用する用具、衣装、検定料や発表会の参加費用など、不定期の費用がかかっています。
高学年になるにつれ、習い事一つひとつが本格化 したり、また情操系やスポーツ系に加えて学習系の実施を増やすといった傾向にあり、かかる費用が増えるようです。
高学年ともなると、一人当たり平均1万6,114円。年間にすると約20万円になります。
これらの費用は、外食費のほか、母親のお小遣い、被服費、美容費といった「ママの我慢」によって捻出されていることも、アンケート結果からわかりました。
子供にはいろんな経験をさせてあげたい、という親の思い。
そして、習い事の多様化と、ご近所づきあいなどから「習い事をさせた方が良いのかしら・・・」との思いから習い事を始めたり、親の仕事都合などもあるようです。
☝2017年の調査概要
■調査目的 :小学生以下の子どもにおける習い事の人気ランキングとその理由、費用やその負担感など 実態を把握し、スクール・教育関係各位の参考とする
■調査方法 :インターネットによる調査 ■調査対象 :習い事をしている小学生以下の第一子を持つ全国の女性(株式会社マクロミルの登録モニター) ※習い事とは通信教育ではなく教室に通うもの。ボランティアなど無償のものは除く
■有効回答数 :927人(未就学児の母:309人、小学校低学年の母:309人、小学校高学年の母:309人)
※2016年:927人(未就学児の母:309人、小学校低学年の母:309人、小学校高学年の母:309人)
※2015年・14年:618人(未就学児の母:206人、小学校低学年の母:206人、小学校高学年の母:206人)
※2014~2016年は首都圏1都3県(東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県)在住者
■調査時期 :2017年9月8日(金)~2017年9月11日(月)