
英会話の習い事を決める際、多くの保護者の方が注目するポイントの1つが、講師の「発音」です。
子供の耳が英語をスムーズに受け入れるのは7歳頃がピークと言われており、できればネイティブの先生に習ってネイティブのような発音を身につけて欲しいと思うのは当然のことと言えます。
ネイティブの先生にこだわると、英語学習法を探すのは結構大変。
近所に、ネイティブ講師やきれいな発音のバイリンガル講師が教室を開講していればよいですが、そういう教室は人気で入会困難だったりします。
よい教材はないか調べると専門用語が出てくるし、完全ネイティブ講師のオンライン英会話はレッスン料が高い。
そこで、今回は、自宅でできる、小学生向けの英語発音練習法を2回にわたってご紹介します。
ただ、ご紹介するテレビ番組が幼児~小学校低学年向けなので、高学年のお子さんは興味を示さないかもしれません。その場合は、2回目にご紹介する英語発音練習法だけでも大丈夫です。
2回目の記事はこちら。
さて・・・
その番組とは・・・
“NHK『えいごであそぼ with Orton』”です。
(ああ、NHKね!)
と思った方もいらっしゃるかと思いますが、自宅で小学生の発音をよくするのに効果的な番組なんです。ここからは、知ってお得な情報をご紹介したいと思います。
『えいごであそぼ with Orton』はどんな番組?

『えいごであそぼ with Orton』は、2017年4月にリニューアルされた、NHK Eテレで現在放送中の子ども向け英語番組です。
2018年度は、登場する小学生が変わりましたが、コンセプトは前年度と同じ。
番組の舞台は、大きなクジラ(名前:Orton=オートン)の背中に建つ町。そこに住むジェイソン博士(=厚切りジェイソン)が独自に開発した「発音マシン」を使い、子ども達と英語の「音」で遊びながら日本語にはない英語の音を楽しく・わかりやすく教えてくれます。
幼児向け番組ではありますが、小学生の子どもが出演しており、小学生でも十分楽しめる、音が身につく番組です。
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なぜ、英語の発音練習になるの?

この番組のコンセプトそのものが、「『音』を楽しみながらネイティブにような発音を身につけること」だからです!
幼児・小学生に教えることにこだわっている番組なので、わかりやすさは間違いありません。
◆「発音マシン」で英語特有の口の形を再現
番組で登場する、「英語が上手に話せるようになるマシーン」がとってもすごいんです。
ジェイソン博士の研究所に遊びに来た子どもたちが挑戦してみると、日本語発音から、瞬く間にネイティブ発音になれます。(正直、子どもより大人が見て欲しい!)
例えば、日本人が苦労する”R”と”L”の発音。
“L”の発音では、「ライオンマシーン」が登場しました。衣服をかけるハンガーに折り紙でライオンのたてがみデコレーションをした簡単なもの。両手で持ち、ハンガーの服をかける部分に舌を軽く巻いて発音するだけなのですが、”L”を発音する際の口の形がしっかりできるのです。
番組では、自宅での作り方も教えてくれるので自宅でも作れてしまいます。
我が家の息子は、これのおかげで基本的な「子音・母音」ができるようになりました。
◆日本語と英語の発音を徹底比較
番組では、日本語と英語の発音の違いを楽しむコーナーもあります。
ピンク色の鳥(名前:ピーチ―)と青色の鳥(名前:あおやん)が織りなすコミカルなアニメーションで、ネイティブ発音のピーチ―が、典型的な日本語発音のあおやんに違いを指摘する、というもの。
例えば、先に挙げたLの発音「ライオン」であれば、あおやんが動物園に行って「あ!ライオンがいる」というようなことを言います。すると、ピーチ―がつかさず「Lion!」と英語で発音し、あおやんの日本語発音を矯正していくのです。
実は私、最初はこのコーナーが嫌いでした・・・。子どもにわざと日本語発音なんて教えなくていいじゃないか、と思ったからです。でも、息子はこのコーナーが大好き。「英語と日本語は、こんなに違うんだね~。」「この日本語は英語でなんて言うの?」と、このコーナーから親子の会話が発展していきます。
小学生の息子は学校で毎日のように漢字を習い、先生から間違いを修正されているため、「違いを直される」ということにさほど抵抗感を覚えておらず、逆に「違いを発見すること」が楽しいようです。
英語に興味を持ち、好きになることが上達の秘訣と考えると、「日本語と英語の違い」から入る学習もいいものだな、と思いました。
◆講師は、高学歴・実業家・お笑い芸人!
「ジェイソン博士」を演じるのは、お笑い芸人の厚切りジェイソンさん。
2015年に『R-1ぐらんぷり』で決勝進出するなど、日本で不思議に思ったことを「Why Japanese people!?」と絶叫するネタでブレイクしました。17歳で飛び級をしてミシガン州立大学に入学。その後、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校工学部そ卒業し、IT企業の会社役員という顔を持ちます。
奥様は日本人で、お子さんは二人いるそうです。日本企業でインターンをしたこともあり、日本文化にも精通するすごい人。
ネイティブですが、もちろん日本語もペラペラなので、番組では日本語と英語を交えて会話をします。
子どもは、幼児期から英語環境にどっぷりつかれる状況である場合を除いて、「英語=外国語」と認識しており、年齢を重ねるにつれ、「英語の意味を理解して話したい」という”言葉の意味を理解したい気持ち”が強くなっていきます。
ネイティブだけど、日本語でも説明してくれるという安心感は、子どもに安心感を与え、子どもたちを英語の世界に引き込んでくれるのです。
より効果的に視聴するには?
『えいごであそぼ with Orton』は、平日の朝・夕方に放送しています。子どもが集中できる10分という短さも人気の秘密です。
- Eテレ(教育)
- 月~金曜日 午前 6時45分~6時55分(10分)
- 再放送
- 月~金曜日 午後 5時10分~5時20分(10分)
より効果的にこの番組を視聴したい方には、”朝活”がおすすめ!!詳しくは下記の記事でご紹介していますので、ぜひ試してみてください。