NHK基礎英語1|2019年度は中学教師によるハイレベル小学生向け講座だった?

2019-04-03

2019年4月スタートの回から、「NHKラジオ基礎英語1」の講座内容が新しくなりました。
☞2018年度の内容はこちら

さっそく、児童英語講師として気になる内容をチェック!

すると、新しくなった「基礎英語1」が、小学生でも十分楽しめ、かつ、確実にレベルアップできる英語教材であることがわかったんです。小学生でも、自宅で「質の高い・安価で・中学校の学習につながる」学習ができますよ。

どんな内容で、どんな効果があるのか。

そして、小学生が「基礎英語1」を使いこなすための情報をご紹介したいと思います。

2019年度「基礎英語1」はどんな番組?

NHK英会話「基礎英語1」のトップ画像
番組コンセプトは、「じっくり学ぶから、しっかり身につく」。

元中学校の先生で、現在は栃木県にある宇都宮大学の教育学部で教えていらっしゃる田村先生が指導してくれる「よく聞き、声に出す」ことにこだわった番組です。

NHKによると、対象は「中学1年生・初級者」。

ですが、文法用語を使っての難しい説明もなく、田村先生が優しくフォローをしてくれるので、英語に触れたことがある小学生にもおすすめの内容になっています。

 

 

2019年度のテキストストーリー

ストーリーの舞台は、日本の地方都市・カナエ町(※存在しません)。中学1年生になった女の子・カナミが、アメリカからやってきた同級生・オリバーと出会い、さまざまなことに挑戦していく物語です。

NHK ラジオ 基礎英語1 2019年 04月号 雑誌 /NHK出版

基礎英語1のレベル

NHK英語テキストと各レベルの一覧表
『NHKテキスト ナビ2018』より

NHK英語番組は、CERF(ヨーロッパ言語共通参照枠)を参考に、NHK独自のレベル設定をしています。レベルは全部で7段階(A0、A1、A2、B1、B2、C1、C2)です。

「基礎英語1」は、A1(=初級レベル:日常生活での基本的な表現を理解し、ごう簡単なやりとりができるレベル)になります。

※CERFについては、こちらの記事でご紹介しています。→『NHK基礎英語0|テキスト内容と小学生向け勉強法をどどーんと公開!』

 

講師・出演者

「基礎英語1」の出演者は、ぜんぶで3名。

メイン講師である田村先生は元中学校教諭で、中学校検定教科書Sunshine English Courseの著者でもあります。ちょっとシャープでイメージの先生で、声は優しく、英語が素直に入ってきます。

☝田村先生のプロフィール

田村岳充(たむら たかみつ)先生
1972年栃木県生まれ。宇都宮大学教育学部英語分野助教。宇都宮市内の公立中学校で7年間勤務した後,2001年度から在外教育施設派遣(フィリピン・マニラ日本人学校)を経て,2009年度から2017年度まで宇都宮大学教育学部附属中学校に勤務。2018年度より現職。 Amazon.co.jpより

ネイティブ講師は2名。

Chrisさん(男性)はプロのナレーターで、聞きやすく安心できる声です。

Dianaさん(女性)は、どこから声が出てるの?と思うほどに可愛い、キャラクターのような美声の持ち主。中学校の先生をしながら歌手デビューをしているんですよ。

◆Chris Nelson(クリス・ネルソン)さん
米国ミネソタ州出身。ミネソタ大学で日本文学と日本語を学び、在学中に神田外語大学へ留学。在日歴は10年以上。現在はナレーターとして活躍し、ビジネスパーソンへの英語指導等も行っている。
◆Diana Garnet(ダイアナ・ガーネット)さん
アメリカ・ワシントンD.C.出身。日本のアニメとマンガに興味を持ち、アニメソング歌手を目指して来日。中学校で英語教師をしながら2013年にメジャーデビューを果たす。代表曲には「NARUTO- ナルト- 疾風伝」エンディングテーマ「Spinning World」など。

※NHKゴガクのHP「基礎英語1~出演者~」より一部抜粋。

 

放送時間・視聴方法

NHKラジオ第2放送
〔本放送〕月~金曜日 午前6:00~6:15
〔再放送〕月~金曜日 午後6:45~7:00/午後9:00~9:15

「基礎英語1」は、15分番組。

NHKラジオ講座の視聴方法は、ラジオの他にも、インターネットを通じて聴いたり、専用アプリを使ったりと、3つの方法で無料視聴できます。

CD付テキストや音声ダウンロードチケットの購入も可能です。詳しい方法はページの最後「くわしーい視聴方法」をご覧ください。

 

他の基礎英語シリーズと何が違う?

NHK英会話「基礎英語」シリーズの違いとは

NHKラジオで放送されている「基礎英語」シリーズには、0・1・2・3の4種類があります。

小学校の英語教育に沿って学習するなら「基礎英語0」。英会話・英語をもっと積極的に学びたいなら「基礎英語1」。2・3からは、本格的な表現力・文法力を養う講座になるので、小学生で英検受験を考えている方などにおススメといえます。

 

基礎英語1~3共通で学ぶ「CAN-DO」とは?

CAN-DOとは、「英語でできること」を意味します。

NHKラジオ基礎英語を通して「英語でできること」を確実に増やしていくための仕組みです。

毎月1つのCAN-DOが設定され、それを基礎英語1・2・3それぞれのレベルで学び、3年間かけて英語力をUPさせます。

☝2019年度版のCAN-DO

NHK英会話「基礎英語」CAN-DOリスト

基礎英語1・2・3のテキストには、付録として「CAN-DOリスト・カード」がついています。NHK英会話を体系的に学ぶのに、非常に便利で効果的です。

 

基礎英語1が「小学生にぴったり」の英語教材なのはどうして?

NHK英会話「基礎英語1」が小学生におススメな理由とは

小学校から英語を習う時代になり、学校とは別に英会話を習ったり、自宅学習をする小学生も多いのではないでしょうか?

そんな、お子さんが「もっと英語を勉強したいな」という時は、子供の可能性を広げてあげるチャンス!「基礎英語1」が小学生にぴったりな理由を、ランキング形式でお伝えします。

 

◆第3位-学習の習慣化がしやすい

ラジオ、と聞くと少し古いイメージがあるかもしれませんが、実はお得なことがいっぱい。

ポイントは、基礎英語1の放送時間が、子供が小学校に行く前・夕食後くらいの時間帯であること。

月~金まで毎日ストーリーが変わるので、「今日はどんな話だろう?」と、聴くだけでも楽しみになります。また、時間が固定されているので、学習の習慣化には有効的です。

聞き終わった直後から「基礎英語2」がはじまるので、今後の学習の意識づけも同時に行えます。

 

◆第2位-面白いストーリー・声を出すテンポ抜群の構成内容

いくら勉強好きな小学生であっても、そうでなくても、学習が楽しくなければ継続は不可能です。

2019年度のお話は、日本の地方都市を舞台に、中学1年生の女の子「かなみ」が活躍するストーリーです。小学生が中学生の生活を覗き見できる感覚で、ストーリーの設定をあれこれ考えずに、素直に楽しむことができます。

最初から全部を完璧にこなそうとすると、モチベーションが下がるお子さんもいますので、少しずつ慣らしていくと良いでしょう。

 

◆第1位-こどもの成長段階に合わせて使える

一般的な国公立の小学校では、3・4年生は「英語に慣れ親しむ」外国語活動、5・6年生は「英語4技能を伸ばす」教科としての英語になります。

ここで悩ましいのは、「子供によって英語のレベル・英語対する考え方が違う」ということです。

日本全国の小学生が、3年生から一斉に学習をはじめるのなら良いのですが、今は幼児期から習う子供もいれば、小学校1年次から英語学習を取り入れている小学校もあります。

小学生の段階では、まず「英語を楽しむ」ことが第一になります。しかし、子供によっては「簡単で面白くない」「歌やゲームばかりでつまらない」「もっと英語がしゃべれるように練習量を増やしたい」など、子供によって英語学習を求めるレベルが違ってくるのです。

NHKラジオ「基礎英語1」は、小学校を卒業したばかりの中学1年生が「英語を楽しく・英語ができる感覚をつかむ」ように作られているので、小学生でも十分勉強することが可能です。

講座は毎日15分ありますが、声を出しながらリズミカルに進むので、小学生でも飽きません。(最初はついていくのが大変な場合もあるので、子供の様子を観察する必要があります。)

英語学習経験のある小学校低学年の子どもも、もっと勉強量を増やしたい高学年の子どもにも対応できる教材です。

 

基礎英語1の内容・スクリプト(2019年度版)

では、「基礎英語1」はどんな教材なのかを見ていきましょう。

調査に使ったのは、4月1日に放送された「Lesson1」です。実際に聴いてまとめましたが、放送1本分だけあって、なかなかの長編です。

一年を通じて学習構成はさほど変わりませんので、ぜひ参考にしてください。

最初に「一覧」、次に「詳細」をお見せしますので、詳しく知りたい方は「詳細」をじっくりお読みくださいね。

NHK英会話ラジオ基礎英語1の内容・構成リスト

①あいさつ・導入【約3分】

今日学習するフレーズを紹介しながら、英語学習をスムーズにはじめるための準備運動をします。

4月1回目は、自己紹介も兼ねて田村先生の出身地の話題からスタートしました。

まず、田村先生がクリス・ダイアナに” Do you know Tochigi-ken?”と質問。関東地方にある県なんだよ、”I’m from Tochigi.”と英語で紹介します。

続いて、ダイアナ。

ダイアナはアメリカ合衆国の首都であるワシントンD.C出身です。英語で” I’m from Washington D.C. It’s the capital of the U.S.”という様に紹介します。

最後は、クリス。

クリスはアメリカ合衆国のミネソタ州出身。英語で” I’m from Minesota.”といいます。

最後に田村先生が、「この「~出身」という表現は今日のストーリーでもでてきますよ」と確認してくれるので、子ども達はストーリーを理解しやすくなります。

 

②今日のストーリーを聴こう【約2分】

今日のリスニングポイントを確認し、子ども達が「何を意識してストーリーを聴けば良いのか」を確認します。今回は「カナミの出身地はどこ?」です。

最初にストーリを1回通して聞きます

☝今日のストーリー

I’m Hosokawa Kanami.
I’m from Kanaecho.
I’m twelve years old.
I’m a junior high school student.
My parents run a sushi shop.

初回は、主人公カナミによる簡単な自己紹介でした。

リスニングポイントの答えを確認し、続けてストーリーを2回聞きます

すべての内容を理解できているか、True or Flase Questionsに挑戦(質問の内容が正解/不正解で答える問題に挑戦)します。

 

③Check It Out!【約2分】

ストーリーの中から重要表現(キーフレーズ)を1つ取りあげ、英語らしい発音方法を学ぶコーナーです。

☝キーフレーズ

I’m from ~.(私は~出身です。)

ストーリでは、主人公のカナエが “I’m from Kanae-cho.”と言っていました。

I’mが “I am”の短縮形で、話言葉ではよく短縮形にすること。fromには「~出身」の意味があることを学びます。

次に、英語らしい発音ができるように練習します。ネイティブの発音を2回よく聞いて、その後に1回じぶんで発音してみます。

 

④キーフレーズを声に出していってみよう【約1分】

田村先生・クリス・ダイアナが、自分の出身を英語でいいます。続いて、ラジオを聴いている子ども達が自分の出身地を英語でいう練習をします。

【クリス】I’m from Minesota.
【ダイアナ】I’m from Washington D.C.
【田村先生】I’m from Tochigi.
【リスナー】I’m form 〇〇.

「~出身」という表現は、自己紹介で名前をいうのと同じくらいよく使われる表現だよ、とポイントアドバイスがあります。

 

⑤日本語の意味を確認【約1分】

ストーリーの意味を確認します。英語に続いて、日本語訳が読まれます。

I’m Hosokawa Kanami.(わたしは細川かなみです。)
I’m from Kanaecho.(カナエ町の出身です。)
I’m twelve years old.(わたしは12歳です。)
I’m a junior high school student.(中学生です。)
My parents run a sushi shop.(わたしの両親はおすし屋さんを営んでいます。)

 

⑥Read aloud! リピート練習【約1分】

英語らしく言えるように、まずはネイティブの発音を2回よく聞いて、続けて1回リピートします。

 

⑦Let’s Practice!【約3分】

じっくり練習するコーナーです。

4月の第1・2週はアルファベットの練習をします。

今回は「A・B・C・D・E・F・G」の7文字の「呼び名・代表的な発音・その音が入った英単語」を学びました。

たとえば、

Aの呼び名は「エイ」。

Aの代表的な発音は「ア(アとエの中間音)」です。これをA~Gまで練習します。

☝レッスン内容

【A】A says a, a, apple.
【B】B says b, b, book.
【C】C says c, c, cat.
【D】D says d, d, dog.
【E】E says e, e, egg.
【F】F says f, f, fox.
【G】G says g, g, girl.

 

⑧Let’s write! 書いてみよう【約2分】

実際に英語の文字を書いて練習するコーナーです。

Let’s practice!で学習したアルファベットの小文字を、実際に書いて練習します。クリス・ダイアナが” A says a, a.”と言うので、その間に3回書いてみます。

テキストを持っている人は、テキストの薄い文字を2回なぞり、1回は自分で書く。持っていない人は紙に3回書いてみましょう。

以上で、基礎英語1のレッスンは終了です。

 

2019年テキストの内容・構成

「基礎英語1」に関しては、テキストを使って学習することで、より高い効果を得られるように作られています。

毎回のレッスンで使うのは4ページ。

ラジオの進行に合わせて作らているので、ストーリーのスクリプト・重要表現などをすべてを確認することができます。

購入は、現在放送中のテキストであれば、Amazon・楽天booksなどのお店でも購入可能。ただ、月末になると完売になっている可能性があります。その場合は、NHKのHP通販を使ったり、お近くの書店に取り寄せてもらいましょう。

 

テキスト・CDは購入すべき?

お子さんが、親の手をかりずに自由に勉強したいタイプであれば、CD付テキストの購入がお勧めです。CDプレーヤーをお持ちでない場合でも、1カ月分の音声データを購入できる仕組みがあります。

お子さんが小学校低学年であったり、親がサポートをしてあげる場合は、無料視聴の方法をぜひ検討しましょう。

次の「くわしーい視聴方法」で紹介しますが、NHKラジオ講座は、ラジオの他にもインターネット回線を使った視聴方法、無料ダウンロードアプリを使った方法など、お金をかけずに学習できる仕組みがたくさん用意されています。

でも、一番大切なのは「こどもと相談して教材選びをすること」ですよね。小学生のうちは、まだまだ保護者が学習方法を決めがちです。

ですが、学習するのはこども本人。

学習のモチベーションを維持するためにも、教材は子供と一緒に決めるのが最適です。

 

くわしーい視聴方法

① 【無料】ラジオで聴く

NHKラジオ第2放送にて、下記の時間に放送しています。

〔本放送〕月~金曜日 午前6:00~6:15
〔再放送〕月~金曜日 午後6:45~7:00/午後9:00~9:15

 

【無料】インターネットで聞く

ラジオでは音声が聞きづらい方向けに、「NHKラジオ らじる★らじる」というサービスがあります。インターネット通してNHKラジオ番組を聴くことができ、ノズルの少ないキレイな音でリスニングができます。

〔パソコンで聴く〕「NHK らじる★らじる」のホームページにアクセスして番組を選択
http://nhk.jp/radio

〔タブレット・スマホで聴く〕無料のアプリをダウンロードして聞く http://www.nhk.or.jp/radio/info/app.html

 

【無料】「マイゴガク」サービスを利用する

NHKには、聞き逃した番組を視聴できたり、重要表現や英単語を練習できるサービス「マイゴガク」があります。

パソコン、タブレット、スマートフォンで利用でき、テレビ・ラジオすべての語学番組で使用できるので、NHK英語番組を有効活用したい方には、ぜひ知っておいて欲しい機能です。

 

【有料】CDで聴く

ほとんどのNHK講座では、CD付のテキストが発売されています。「基礎英語1」はテキストにCD2枚が付属して1,720円(税込)です。毎月14日発売。

【有料】音声ダウンロードで聴く

音声ダウンロードチケットは、チケット1冊で「1講座・1か月分」の音声を聴くことができます。
☞ダウンロードストアへ(外部ページ)

【有料】アプリで聴く

NHK出版から、基礎英語1のスキットを読みながら音声を聴けるアプリがでてきます。アプリ自体は無料ですが、講座ごとにお金がかかります。音声スピードを0.5~3倍まで変えることができるので、中上級者にはとても便利なアプリです。
☞アプリページへ(外部ページ)

まとめ

NHK基礎英語は奥が深いので、今回も長くなってしまいました・・・。

小学校の学習指導要領に沿って、とにかく英語に触れることを楽しみたいなら、「テレビ基礎英語0~世界エイゴミッション~」や「プレキソ英語」がおすすめです。

詳しい内容は、こちらからどうぞ。

「基礎英語1」を使った発音練習法はこちら。