
朝日新聞で連載されている『質問ドラえもん』を使って、小学生が一般知識を増やしながら、漢字の復習・語彙力強化ができる方法をご紹介します。
なぜ「質問ドラえもん」で語彙力がアップするのか。
突然ですが、みなさんは「調べもの」をする時、何を使いますか?
昔は、言葉がわからなければ辞典を引く。詳細を知りたければ、図書館に行って専門書を探したり、図鑑を見たりしましたよね。
今の子ども達は、その必要はありません。
中学生ともなると、学校に持参するのは紙の辞典ではなく「電子辞書」。そして、スマホで音声検索をすれば、英語の発音だって教えてくれます。インターネット検索をすれば、何かしらの答えを見つけることができる時代です。
でも、気軽に検索できるインターネット上に書かれたその「答え」は、
果たして正しいでしょうか?
最新の情報でしょうか?
これからの子ども達に必要なのは、「多くの情報から自分に必要なものを探し出し、自分の考えをまとめて第3者に伝える力」と言われます。
この力を身につけるためには、子どもの時から「正しい情報を見つける方法」を知っておくことが大切です。
その方法の1つが、「新聞」です。
新聞には、その時の最新情報が詰め込まれています。文章のプロが書いた精度の高い文章に毎日触れると、確実に語彙力・表現力・意見力をつけることができます。
『質問ドラえもん』は、低学年からたのしめる内容もたくさん!
ぜひ、日々の生活に取り入れていってください。
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「質問ドラえもん」とは?
正しい名称は、「しつもん!ドラえもん」です。
2010年から朝日新聞の朝刊で連載されている、一問一答式のクイズ問題です。ぜひとも知っておきたい豆知識や、学校の勉強につながるクイズが出題されます。
「しつもん」は新聞の1面に載っていますが、「こたえ」の掲載面は毎日変わります。新聞を開いて探さないと答えがわからないので、遊び感覚で学ぶことができます。
ちなみに、質問ドラえもんが掲載されているのは「朝日新聞」で、小学生向けの「朝日小学生新聞」ではありませんので、ご注意くださいね。
「質問ドラえもん」が効果的である7理由
小学生向けの新聞と言えば、「朝日小学生新聞」や「毎日小学生新聞」などが有名です。
でも、大人と子ども用に新聞を2種類購読するのはお金がかかるし、子どもが読んでくれるか不安…という方も多いかと思います。
確かに、小学生新聞は漢字にルビ(ひらがな)がふってあったり、小学生でも理解できるよう構成されているので便利です。でも、大人向けの新聞でも、工夫すれば子どもも読むことができますよ。
そこで活用したいのが、質問ドラえもんです。
☝質問ドラえもんの特徴
- 一問一答式なので、続けやすい
- 質問・答えともに3~5行の短文
- 質問に連続性がないので、毎日読めなくてもOK
- 小学生で習う漢字が多数登場
- 内容が1つなので、親も説明しやすい
- 小学生が親しみやすいキャラクター
- 遊び感覚で新聞に触れられる
新聞を読む習慣をつけるには、まずは「新聞に触れること」が大切。
質問ドラえもんは、もともと「子どもが(大人向けの)新聞に興味をもてるように作られたクイズ」なので、新聞学習の導入として最適です。
学習をはじめる前の注意点
学習を取り入れる前に、注意したいことがあります。
それは、多くの小学生にとって、新聞は「わからないこと・知らない漢字のかたまり」だということです。
「新聞が読める大人」になるためには、いくつかのステップがあります。
- ひらがな・カタカナ・漢字がわかる
- 語彙・表現の幅を広がっている
- 長い文章が読める
- 社会や世界について興味をもつ
子どもは、学校で「教科書を1字1字しっかり読む」ように指導されています。
そのため、新聞を見ると「なんて文字だらけなんだ!こんなの全部読めないよ」と驚いてしまうのです。知らない語彙や表現が多かったり、興味をもつ前段階の内容がたくさん載っているので、超難解な読み物に思えます。
また、大人は「新聞はすべて読む必要はない」ことを知っていますが、子どもは知りません。
質問ドラえもんを読むことが目的であっても、急に新聞を渡すとビックリしてしまうので、親子で一緒に考えたり、子どもが好きそうな付箋に「今日の『しつもん!ドラえもん』は面白いよ」などとコメントを書いたりするのがおススメです。
自主学習の手順・学習のポイント
手順は簡単です。
- 朝日新聞を用意し、「しつもん!ドラえもん」の質問を読む
- 答えを探す
- 辞書や図鑑、インターネットで調べる
- 自主学習ノートにまとめる
☝学習のポイント
質問ドラえもんは、知識がつくのはもちろんのこと、「漢字学習」にも効果的です。
例えば、2018年10月16日のクイズは「宮沢賢治」に関するものでした。使われている27種類のうち、そのほとんどは小学校1年生~3年生で習う漢字です。
習っていない漢字はひらがなで書くもよし、全部漢字で書いてみるもよし。お子さんが飽きずに続けられるよう、調整することができます。
自主学習ノートの作り方(例)

ぜひ、挑戦してみてください!
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