4月になったので、早速「NHKラジオ基礎英語1」の内容を2019年度版に更新しました。
2018年度の内容をばっさり消して、さぁ更新。
そんな時に、思ったんです。
「確かに新しい教材の方がいいけれど、2018年度もまだまだ使えるのに、なんだかもったいない!!」と。
2018年度の基礎英語1は、英語のリズムを意識したとてもわかりやすい教材でした。メイン講師の田中先生が「音と音のつながり(リエゾン)」や「英語らしい強弱のつけ方」まで教えてくれるので、英語に興味がある小学校高学年の子どもでも十分使える内容なんです。
過去のNHKテキストは、NHK出版でも購入できるほか、Amazonなどの通販、ヤフオク、メルカリなんかでも1年分をまとめて購入することができます。中古でお得に買えることも!
そこで、2018年度の内容・詳しいスクリプトの内容を残しておくことにしました。
ぜひ、参考にしてください。
☟最新の2019年度版についてはこちらにまとめてあります。
基礎英語1の内容・スクリプト(2018年度版)
では、2018年度版「基礎英語1」はどんな教材なのかを見ていきましょう。
調査に使ったのは、4月16日に放送された「Lesson11 ミアとの出会い」です。実際に聴いてまとめましたが、放送1本分だけあって、なかなかの長編です。
年間通じて、学習構成はさほど変わりません。
最初に「一覧」、次に「詳細」をお見せしますので、詳しく知りたい方は、詳細をじっくりお読みくださいね。

①ウォームアップ【60秒】
英語学習をスムーズにはじめるための、準備運動です。ビート(リズム)に乗りながら、先週学習したフレーズを発音してみます。
先週のフレーズは、”It’s ten o’clock.(10時です。)”
- クリスに続いて田中先生がお手本をしめす(2回)
- 【学習者の番】クリス・ダイアナに続いて、練習(2回)
②今日のストーリーを聴こう【1分15秒】
田中先生が日本語で状況説明をした後、スキットが英語で流れます。
あらすじ:「今日は入学式。旬太(しゅんた)が通学路を歩いていると、同じ中学の制服を着た女の子が話しかけてきました。」
ダイアナ:”OK. Let’s listen to the story.”

③重要語句の学習【1分42秒】
「Words and Frases」というコーナーです。大切な語句の確認をしていきます。
今回の英単語・表現は10個。

説明を聞いた後で、クリスとダイアナに続いて1回練習する。
④もう1度、ストーリーを聴く【42秒】
ストーリーのリスニング2回目です。今度は、重要語句の意味を意識しながらのリスニングです。田中先生から「これらの(③で行った)単語や表現を確認しながら聴きましょうね」と声かけがあるので、小学生でもきっちり意識できます。
⑤日本語の意味を確認【1分30秒】
ストーリーの意味を確認します。英語に続いて、日本語訳が読まれます。

続いて、今回はミアが初登場ということで、新しい登場人物の紹介がありました。
ダイアナとクリスが英語で紹介した後、田中先生が日本語で説明します。

⑥英語らしく発音するコツを掴もう【1分35秒】
今日のセリフは、”The school is this way.” 英語らしく言えるように、まず、田中先生が発音ポイントを教えてくれます。
- school と this を強く長く発音する
- thisを高めの音で協調しよう。
- shoolとisを自然につなげていってみよう。(お手本の発音を示す)
クリスに続けて練習します。(1回)
英語らしいリズムを身につけるために、ビート(リズム)に乗せた発音練習をします。(2回)
⑦今日のストーリーのリピート練習【1分8秒】
クリス・ダイアナに続いて、リピート練習を1回します。1文ごとに、学習者がリピートする時間がもうけられています。「⑥で練習したポイントにも気をつけて」、という田中先生からのポイントアドバイスもあります。
⑧できるを増やそう「CAN-DO」【2分29秒】
今週のCAN-DOは、「挨拶や呼びかけ・返事ができる」。
今回のフレーズは、相手に呼びかける時の表現 “Excuse me.(すみません。)”です。
目上の人や、初対面の人に話しかけるとき、お店の店員さんなどに話しかける時に使う。
大人の男性に丁寧に呼びかける時
→Excuse me, Sir.
大人の女性に丁寧に呼びかける時
→Excuse me, ma’am.(Madamの短縮形)
Excuse meを使って、質問に答えます。
◆男性の駅員さんに話しかける場合は?
→Excuse me, sir.
◆駿太の父、ひろし(小倉さん:Mr.Ogura)に話かける場合は?
→Excuse me, Mr. Ogura.
⑨ここにも注目【50秒】
今日のストーリーの中から、注目したい表現をとりあげて学習します。今回は、”too”。ストーリーの中では、旬太が “I’m a student there, too.”と言っていました。
- “too”は「~も」という意味。
- 文章で書く際、多くの場合、コンマをつけて最後に置く。
- 例文2つを確認僕も料理が好きです→I like cooking, too.私も中学生です→I’m a junior high school student, too.
⑩キーフレーズを書いてみよう【38秒】
今日のレッスンの仕上げとして、CAN-DOフレーズを書き取ります。
今回は、”Excuse me.”
ダイアナが3回読みあげる間に、書いてみましょう。
⑪今日のストーリーをもう1回聞く【38秒】
今日のレッスンのまとめとして、3回目・最後のリスニングです。
⑫講師が今日のフレーズを使った日常会話をしてみる【32秒】
今日のフレーズ”Excuse me.”が日常会話でどのように使われるのかがわかるよう、クリスとダイアナが会話をします。2人が英語で話したあと、田中先生が日本語で説明してくれます。

以上で、番組は終了です。
2018年度は、何度も聞いて何度も声にだす練習ができる、本当にいい教材です。
2019年度は、最新の学習指導要領に沿った内容になっていて、「聞く・話す」の他に「書く」ことにも力をいれています。
詳しくはこちらをどうぞ。