
2020年1月、息子がZ会中学受験コース3年生の全課程を修了しました。
中学受験で第1志望校に受かるためには小3・小4で基礎固めをすることが重要です。最近は「入塾テスト」を実施する塾があるので、高学年から学習塾に通うのであれば、その対策も必要になります。
とはいえ、習い事もあるし、塾に通わせるには体力・気力、そして財布がもたない…。その結果、コストをおさえながら質の高い中学受験勉強ができると評判の「Z会の中学受験コース」を受講することにしました。
そしてこの度、無事修了!
このページでは、Z会中学受験コース3・4年生の詳細や、学習する息子の様子・効果などをご紹介します。
Z会中学受験コース3年生の効果は?
息子はどちらかと言うと大雑把で、好きなことには脅威的な集中力を発揮しますが、コツコツ勉強・復習するのは得意ではありません。
でも「やるなら今だ!」と思い、国語・算数・理科・社会の4教科を受講することにしました。
Z会中学受験コースを始めた4月は、タブレットで学習できることに喜びほぼ毎日学習していました。ドリル学習の正解音を聴きたくて何度も繰り返したり、てんさく問題の成績ランキングに興奮したり。でも、2年生までの学習と違うので、1科目学習するとヘトヘト。
担当の先生から送られてきたメッセージにあった「全部できなくてもいいから、要点学習をしっかり学び、コツコツ学習しよう!」という言葉を信じて、1カ月・2カ月…と積み上げていきました。
そして4月から翌年1月までの全課程を修了した結果、こんな効果がありました!
☝学習効果
- 学習計画を自分で立てられるようになった
- 1日1時間集中して勉強する習慣がついた
- 学校の宿題をテキパキこなすようになった
- ニュースや科学番組などに興味を示すようになった
- 大手学習塾Sの入塾テストに合格し、上位コースに入れた
通信教育講座は「1日のいつ学習するか」は決まっていないので、学習を習慣化させることが重要です。
2カ月目の効果(4・5月)
息子は2カ月目頃からタブレットのカレンダー機能を使って自分で学習計画を立てたり、学校の宿題をテキパキこなすようになりました。Z会の学習と宿題で1時間を使うので、ダラダラしていると趣味が何もできないことに気がついたようです。
正直なところ、学習をはじめた頃は「国語の読解問題の文章が長い…」と読むのを嫌がったり、記述問題だけ飛ばして解いたりしていたことがあります。算数の映像授業だけで頭がいっぱいになり、練習問題の応用問題までたどり着けないこともありました。
算数・理科・社会は一人でも出来たのですが、記述問題は特にむずかしかったようです。
そこで、国語はわたしがサポートできる日に学習することに決め、4・5月は一緒に考えて解いてからタブレット映像で解答のポイントを学習する、という手順をくり返しました。
すると…
読むのさえ億劫だった読解問題がだいぶ解けるようになり、記述問題の正解率がぐんぐん上がりました。そして類義語・対義語、慣用句を覚えたことで言葉の知識が広がり、中学受験の基礎力(というよりも姿勢?)が身についていきました。
3カ月目の効果(6月)
6月にもなると、Z会の学習をすることがあたり前になってきました。
3カ月の積み重ってすごいな…と正直に思います。
そして、5月の添削問題(理科・社会)の答案返却があり、見事100点を獲得。すると、タブレットに表示される成績ランキングに息子のニックネームが掲載され、「やったー!」と大喜び。添削問題はテキストを見ながら解いてもよいので、きちんと学習すれば高得点を取ることができます。
やはり、ランキングに自分のニックネームが載ると嬉しいですよね。気を良くした息子は、理科・社会がさらに好きになったようです。
コツコツできるタイプのお子さんならば、6ヵ月もやれば決まった時間に勉強を進めることができるようになると思います。
9カ月目の効果(12月)
当初はZ会中学受験コースを続ける予定だったのですが、息子が塾に興味を示し始めたので、力試しに大手学習塾SAPIX小学部の入室テストを受験することにしました。
初めての外部テスト。
大丈夫かな??と心配していたのですが、結果は見事合格! そして、新4年生の入室準備教室では上位クラス、2月からの新コースは上から3番目に入ることが出来ました。
予定外ですが、2月からはSAPIX通塾。そして「Z会中学受験コース塾併用要点学習プラン」で国語・算数を学習する予定です。塾併用要点プランは「要点学習」だけ取り出したプランで、基礎力を盤石にするための補助教材として試してみることにしています。
Z会中学受験コースと「塾」は何が違う?
Z会の中学受験コースのテキストと、大手進学塾NやSのテキストを比較してみると、Z会の教材の解説が丁寧であることに気がつきます。
当たり前ですが、Z会の教材は子どもが「自宅で・一人で」勉強できるように考えられています。分からない問題があった時はZ会に質問できますが、基本的には子どもが自分で解答を読んだり、保護者に教えを乞うこともあります。
一方の塾はというと、塾のテキストは講師が解説をすることを前提に作られているため、丁寧な解説はないことがほとんどです。先生の解説を聞いて理解すると同時に板書も写さなければいけません。
万が一先生の言うことが理解できないまま板書していたら、あとで復習するときに困ります。わからない時は授業後に質問したり、帰宅後に復習をするなどの積極的な姿勢が求められるのが塾での学習です。
Z会中学受験コースの解説はとても細かなところまでしっかり書いてあり、難しい問題には映像解説がついているのでくり返し見ることができます。
長文を短時間で書く練習が十分にできていない3年生にはピッタリだな、と思います。
Z会中学受験コースの「学習の流れ」
ここからは、わが家の学習写真を使いながらZ会中学受験コース3年生の「学習の流れ」をご紹介します。4年生も基本の使い方は同じですので参考にしてください。
2020年で言う「トータル指導プラン」です。
☞塾併用要点学習プランの詳細
☝毎月の学習の流れ
- テキスト・補助教材の到着
- 学習カレンダーで計画を立てる
- エブリスタディアドバンスト・ドリルを学習
- 「ぷちぽ」ポイントが貯まる
- てんさく問題に挑戦
- てんさく問題の返却→復習、全国ランキングの発表
- 担任指導者と定期面談
- 月1のスピード挑戦イベントに参加
- 10月に到達度テストを受験(※4年生は4月・10月の2回)
- 年3回総合成績表が届く
①テキスト・補助教材の到着
毎月20日頃に紙の教材「エブリスタディアドバンスト」と「てんさく問題の解答用紙」が届きます。初回のスターターセット以外はすべてポスト投函なので、不在時も安心です。
エブリスタディアドバンストの厚さは1~2mm程度。タブレット映像を見ながら学習する「学習要点のまとめ」・「練習問題」・「てんさく問題」が収録されています。
理科を受講している場合は、体験学習用の副教材(実験セットなど)が届く月もあります。
自宅で用意するのは、インターネットに接続できるタブレット(指定のもの)とタッチペンです。タッチペンはあると便利ですが、急いで購入しなくても学習することは可能です。

(3年生の学習で)タッチペンを使うのは3パターンのみです。①国語や社会の要点学習時にタブレット画面に表示された文字をなぞって書く。②国語のドリル学習で文字を書く。③余白にメモを取ったり、計算したい場合に描画機能を使う。
ただし、使用頻度は多くありません。
タブレットに文字を書くのは「ドリル学習」が中心で、使用頻度が多いのは国語のドリル学習です。タブレットに手書きした文字を機械が認識して該当しそうな文字を表示し、学習者がその中から文字を選択します。
子どもが手書きした漢字の形を判定する問題は出ないので、高級なタッチペンを使って美しく正確な文字を書く必要は正直いってないと思います。それらの練習はすべてエブリスタディアドバンスト(紙)で行います。
文字の美しさを重視する「スマイルゼミ」のタブレット学習とはまったく違うので、注意してくださいね!
わが家はiPadペンシルを購入しましたが、結局使っていません…。
②学習カレンダーで計画を立てる
Z会中学受験コース3年生の学習は、教科学習(約1時間×週4日)+自習(週1日)+予備日で、これらを学習カレンダーで確認・調整することができます。
Z会中学受験コースのアプリを起動し、メニューから「学習カレンダー」を選んでタップします。
「学習カレンダー」が開きます。
閲覧できるのは過去2か月+当月分です。次月のカレンダーは下旬に送信されます。

Z会が決めたスケジュールが毎月配信され、好きにカスタマイズができるようになっています。写真は、息子の予定に合わせて変更した後のスケジュールです。
計画通りに学習できないと、自動で学習コマが「予備」の場所に移動します。そして学習コマがカレンダーに入らなくなると、画面端にある「がんばるBOX」にコマが溜まり、どのくらい学習が遅れているかが分かるようになっています。
カレンダーはカスタマイズしなくても使えますが、子どもに自分で学習コマを移動させると「学習習慣」が身につきます。新しいカレンダーが配信されたら子どもに計画を立てさせ、カレンダーを見ながら子供を褒めてあげるのがお勧めです。
わが家の場合、計画できるようになったのは2~3カ月目。そして、6ヵ月目には「遅れたら時間を作って学習する習慣」がつきました!
最初は、きちんとできるかな?と不安だったのですが、Z会のカレンダーは学習しないと「いかにやっていないか」が良くわかるので、子どもを「きちんとやらなくちゃ!」という気にさせるようです。
学習を進めると、このようになります。

計画通りに学習した科目名・自習には「☆」マーク、予定より早めに学習すると「エンブレム」マークがつきます。
ここで注意したいのは、予定より早めに学習しても、学習コマは学習日に移動せず、計画した日のまま変わらないということです。よって、いつ・どのくらい学習したかの記録にはなりません。
そこで、わが家では学習の記録を残すため、学習が遅れはじめた場合は親子でカレンダーを確認し、計画を立て直すようにしています。
③エブリスタディアドバンスト・ドリル学習をする
学習の進め方をまとめると、このようになります。
毎回の学習は、「塾の講義を自宅で受けるイメージ」+「通信教育講座のポイント・添削指導」を合わせた、いいとこどりです。
予習は必要ありません。
学習を始めると、最初にその日の学習内容=「要点」を先生が教えてくれます。要点が理解できていれば練習問題も解けるようになっているので、まずはしっかり映像学習をすすめることが大切です。
Z会のベテラン講師による映像授業をタブレットで見ながら、エブリスタディアドバンストの授業ノートに板書を書き写し、理解できたら練習問題を解きます。終わったらタブレットで答え合わせ。「できた・できなかった・わからなかった」の結果をタッチするとぷちぽが獲得できます。
よく「Z会は問題がむずかし過ぎて解けない」という口コミを目にしますが、むずかしい問題には映像解説がほとんどついています。要点だけで練習問題を解かなかったり、不正解の答えだけ直して映像解説を見て復習しないと中学受験問題はどんどん分からなくなっていく、というのはZ会でも塾でも同じこと。
Z会中学受験コースに慣れるまでは、保護者のサポート(褒める・確認すること)が重要になります。
子どもは、その日の気分によって「ま、これでいいか!」と適当に学習を進めてしまうこともしばしば。特に記述問題の場合は、タブレットに表示される「丸付けのポイント」に沿って採点できているか、ときどき確認してあげるとつまづきが減りますよ。
問題の正解・不正解はタブレットに記憶されます。全部できると「☆」マーク、一部不正解があると「〇」マークになります。ドリル練習もできるようになっているので、すべてにおいて「☆」になるよう、自習の日などに復習します。
④ぷちぽポイントが貯まる
「ぷちぽ」とは、タブレットに専用画面があり、貯めた数によって地図上をどんどん進んでいく「学習ポイント」です。要点・練習問題、ドリル、添削問題、担任の先生から送られる学習ミッション、月1回の学習イベントなどに参加する度にどんどん貯まります。
「ぷちぽ」は「努力賞ポイント」とちがい、集めても賞品との交換はできません。

Z会中学受験コースの受講者全員の現在地が色わけされるので、自分の学習が遅れているか、進んでいるかもよくわかります。
息子はみんなの位置が気になるようで、Z会を学習する日は必ずチェック。自宅にいながら塾にいるかのように仲間と競争できるところも「ぷちぽ」の魅力だと思います。
3・4年生は日本地図を沖縄から北海道まで、5・6年生は世界地図を進みます。
都道府県の名前・位置をおぼえられる他、その場所の特産品や、重要ポイントにも触れることができ、自然と各都道府県の情報をおぼえてしまうので、とっても便利。たとえば高知県では、「坂本竜馬・薩長同盟・土佐」など言葉がでてくるので、家族で一緒にかんがえり、調べたりする機会になります。
ゲーム性はないけれど、ゲーム感覚で学習を進められるので、息子はこのポイントシステムが大のお気に入り。これを貯めるために毎月がんばって全課題を終わらせています。
⑤てんさく問題に取り組む
月の学習がすべて終わったら、エブリスタディアドバンストの最後にある「てんさく問題」に取り組みます。添削課題は3年生月1回、4年生は国算月2回・理社月1回(※受講している科目のみ)です。
わが家は国語・算数・理科・社会の4教科を受講しているので、4枚を提出します。

タブレットは使いませんが、提出が終了した時に押すボタンがあります。押すことで学習カレンダーにデータが反映されるとともに、ぷちぽが貯まります。
提出方法は「郵送」または「Z会マイページからのWEB送信」の2通りです。
WEB送信は、解答用紙を自宅でPDF形式にスキャンし、Z会マイページにデータをアップロードして送信します。少し手間ですが、自宅にスキャンができるプリンタがあれば郵送代もかからないし、提出期限日ギリギリでもすぐ送れるのでとってもいいです。
⑥てんさく問題の答案返却・ランキング発表
提出された答案がZ会に届いてから約3日でタブレットにデータ返却されます。紙での返却はありません。
担任の先生から添削が終わった旨のメッセージが届くので、子どもが自分で確認できます。
添削の量は、多からず・少なからずで小学生にはちょうどいい感じ。Z会の大学受験コースは、赤ペンで真っ赤になるくらいの添削が普通なのですが、中学受験コースの受講者はみな小学生。詳しい解説資料もついているので、子ども達のやる気をそがない程度でいいと思います。
そして、成績表が届きます。
成績表は、得点・平均点・偏差値・順位・到達度(全国平均との比較)のマークが表示されます。そして、ランキングに名前が載ると「王冠」マークがつきます。
添削問題はテキストや参考書で調べてもOKなので、ランキングに載るのは100点獲得者がほとんど。つまり、努力すれば誰もがランキングリストに載ることができます。
復習が必要な科目には「ふく習する」ボタンがあり、1クリックで「答案の復習ページ」に移動できます。子どもはランキングページは絶対確認するので、非常にいいシステムだと思います。
答案の復習ページでは、
- 答案のPDF
- 答えと考え方(解説)のPDF
- アドバイス(注意点やヒント)
- 大問/小問別のスコア表
- 大問/小問別の難易度、棒線グラフ
を見ることができます。
PDFはダウンロード可能です。Z会マイページでも過去3か月分の答案PDF、解答解説をダウンロードすることができます。
⑦担任指導者との定期面談
Z会中学受験コースでは、担任指導者が1人つきます。
そして毎月1回、タブレット上で担任指導者と「今月の振り返り」や「来月の目標設定」を行い、子どものモチベーション管理や学習進捗管理をおこなっていきます。
息子の担任指導者は、ラーメンとサッカー好きな男性の先生です。息子は「好きなものが一緒だ!」と大喜びしました。通信教育講座の先生は女性ばかりかと思い込んでいたので、嬉しい誤算でした。
月末になると、担任指導者から「定期面談のお知らせ」メッセージがタブレットに届きます。
指定された期限日までに返信をすると、先生からお返事が届く仕組みです。(期日に遅れても、一定期間内であれば返信してくれます。)
定期面談は「選択式+記述式」です。
選択式は選ぶだけなので、3年生でも簡単にできます。
ちょっとむずかしいのが自由記述(任意)のふり返りです。自由記述はローマ字入力方式のため、ローマ字を学習していないお子さんがいるご家庭は保護者の手伝いが必須です。
自由記述は任意ですが、できればお子さんの感想や疑問点などをヒアリングして入力することをおススメします。というのも、自由記述で感想や質問を書くとより丁寧なアドバイスがもらえるからです。
わが家では、4月初回は選択式のみ回答しました。5月は息子の感想をヒアリングを入力して提出。すると、より詳しアドバイスやヒントがもらえました。
9月以降は、小学校の外国語活動+国語の授業でローマ字を学習してきれくれたので、子どもが自分で入力しています。学校の復習になってとても良いです。
⑧月1回のスピード挑戦イベントに参加
3・4年生では、月1回タイムトライアルのイベントに参加することができます。
タブレットに開催日のお知らせがくるので、その日の好きな時間にタブレット上で「ドリル形式の問題(10問~15問)を解きます。
3年生の4月は算数(2年のおさらい)で、計算や図形問題がでました。5月は社会。6月は理科です。
問題をすべて解いた受講生のタイムが記録され、全国ランキングになって発表されます。正答率は関係ないのですが、みんな真面目に解いているようです。
イベントと言っても、しっかり成績表を出してくれるのがZ会のいいところ。正解・不正解にくわえ、「みんなが間違いやすい度」や解説もしっかりあります。
⑨10月に到達度テストを受験
①~⑦を毎月くり返し、10月になったら「到達度テスト」を受験します。これは、今までの学習の定着度を測るもので、いわゆるZ会の全国模試です。
Z会中学受験コースの合格実績・カリキュラム
3・4年生向けのZ会小学生コースは、3種類あります。
- 小学生コース【紙教材】…5教科から選択可能(国算理社英)
- 小学生タブレットコース【タブレットのみ】…6教科セット(国算理社英・総合学習)
- 中学受験コース
・トータル指導プラン【紙+タブレット】…4教科から選択可能(国算理社)
・塾併用要点学習プラン【紙+PC・タブレットなど】…4教科から選択可能(国算理社)
注意したいのは、中学受験をするから「中学受験コース」を選べばいい、というものではないということです。受験したい中学校によって3種類から適切なコースを選びます。
Z会が指定する、開成・桜蔭などの難関国立・私立中学校120校を受験する場合は「中学受験コース」を。☞対象校一覧(公式HP)
対象校以外の国立・私立中学校、中高一貫校を受験する場合は、3・4年生は中学受験コース、5・6年生は小学生コースのハイレベルが推奨。
公立の中高一貫校のみ受験する場合は「小学生コース/小学生タブレットコース」を。これらのコースでは、5・6年生になると「公立中高一貫校受験対策講座…適性検査/作文」が開講されます。
また、2020年度からは中学受験コースが「トータル指導プラン」と「塾併用要点学習プラン」の2つに分かれます。「トータル学習プラン」はこれからご紹介する従来のZ会楽手ができるプランで、「塾併用要点学習プラン」は塾に通いながら要点の確認や弱点を補強することができるプランです。
Z会中学受験コースの合格実績
Z会が発表している合格実績は、Z会の教室本科生や講習生などを含むものです。Z会を受講しながら大手学習塾に通うケースも多々あるため、中学受験コースだけの合格数は発表されていません。
ただ、Z会の運営規模を考えると、これだけの合格実績をあげることができるのは、やはりZ会が優秀である証拠でしょう。2018年と2019年の合格者数を比較すると、しっかりと合格者数が増えていることがわかります。
筑波大学附属駒場中学校 3名→8名
麻布中学校 7名→9名
桜蔭中学校 12名→6名
海城中学校 12名→12名
開成中学校 14名→25名
渋谷教育学園渋谷中学校 10名→14名
女子学院中学校 5名→5名
☞詳細はZ会の通信教育 小学生コース

Z会中学受験コース「トータル指導プラン」のカリキュラム
1カ月分の学習を25日間で取り組んだ場合、1日あたりの学習時間は3年生が40分、4年生は60分です。
3・4年生の目標は、基礎知識の定着と学習の習慣化。小学校で学習する基礎知識をすべて学習し、3年生は学習の楽しさを知り、4年生からは少し本格的な学習に入っていきます。

3・4年生の大きな違いは、理科・社会の学習が本格化することです。
3年生コースのドリル学習は国語・算数のみですが、4年生から国語・算数・理科・社会の4教科になります。3年生コース理科・社会の体験学習は、4年生ではありません。
Z会中学受験コースのメリット・デメリット
メリット
- 大手塾より受講料が安い
- タブレットでスケジュール管理ができる
- 何度も繰り返してタブレット映像を見られる
- 他の習い事に通いながら基礎力をつけられる
Z会中学受験コース3年生の場合、2教科の年間費用は約65,000円(※12カ月一括払いの場合)です。
一方、例えば日能研の場合、2教科で約85,000円(※入学金・テスト・授業料・教材費を含む)。塾はこの他に交通費、必要に応じて特別講習費などもかかりますから、やはり通信教育は安いです。学年があがればあがるほど、塾の費用は膨大になります。
そして、学習スケジュールの管理や添削問題の結果など、すべてタブレットで一元管理ができます。自由にスケジュールを組めるのは通信教育講座の最大のメリットです。
デメリット
- リアルな競争相手がいない
- 復習教材が少ない
Z会では競争相手を意識できるように「ぷちぽ」や「添削問題のランキング発表」、「月1回の学習イベント」などの仕組みを取り入れています。
しかし、リアルな競争相手がいる塾にはかないません。塾で学習意欲のない人と友達になって引きずられる…ということも起きませんが、仲間と切磋琢磨して学習する環境は作りづらいと言えます。
そして、1番の課題は「復習」です。
復習は「自習」や「予備日」で行うようになっていますが、復習用の教材はドリル学習が中心です。自分でドリルを解き直したり、添削問題を解く前にエブリスタディアドバンストの要点ノートを見直したり、添削問題の見直しをするといった「自主性」が求められます。復習が習慣づくまでは、親の声かけが必須です。
とはいえ、塾も同じこと。
塾では、1週間に1度の確認テストがあったり、Z会よりも復習を促すイベントが多くあります。でも、復習するかは子ども次第。
上位クラスの子どもは基礎力がしっかりしているため、帰宅後にその日の復習をしてもさほど時間はかかりません。しかし、下位クラスの子どもは復習すべき問題が多いのに加え、基礎から見直さなければならないので復習に時間がかかります。
このように考えると、しっかり復習する習慣が身につけば、塾もZ会も同じ。あとは親子で努力するかしないか、と言えます。
Z会中学受験コースの「国語」
画像の「漢字ブック」は、入会申し込みをした後の初回キットで届きます。国語の授業は、基本「エブリスタディアドバンスト」とタブレットでできますが、漢字でわからないことがあったら、この本で調べると便利です。
Z会中学受験コースでは漢字を体系的に学習します。たとえば、5月号の第1回では「キヘン」などの漢字(板・柱・様・横・橋)をまとめて学習しました。まず、タブレットで「筆順」を映像で確認した後、エブリスタディアドバンストの紙テキストで漢字をくり返し書いて練習します。
息子の勉強をのぞいてみると、タブレットは少し書きづらそうでした。やはり、小学校と同じ「紙」に書いての練習は安心感があります。
そして、Z会で学習した漢字はタブレット内のドリルでも繰り返し登場します。後で小学校で学習するので、自宅でも小学校でも練習ができて定着率がUPするのがいいですよね。
読解は、テキストでしっかり問題を解き、タブレットで答え合わせ。
正解がタブレットに表示されるので、正解だったら「合っていた」ボタンを押します。すると、「ピロローン!」という効果音が。息子のテンションがぐんっ!とあがります。「まちがった」ボタンを押すと、ちょっと残念な効果音が流れます…。
間違った問題は、タブレットに表示される解説を読んだり、先生の映像解説が見られます。「何をどう間違ったか、どう考えればいいのか」がよくわかるし、何回でも視聴できます。
これは、すごくいいと思いました。
Z会中学受験コースの「算数」

算数は、小4までに小学校で学習する基礎知識をすべて習得できるようにカリキュラムが組まれているので、どんどん進みます。
たとえば、3年生コースの6月号では「わり算のひっ算」を学習します。わり算は小3で学習しますが、ひっ算は小4の範囲です。11月号では「表とグラフ/円と球」を学習しますが、こちらは小3・4・6で学ぶ内容を一気に学習します。
小6の範囲まで終わったからといって、そのままにしないのがZ会です!
3年生で学習した内容は、4年生・5年生コースでも出題内容や形式を変えた応用問題がでます。4年間でしっかり知識が定着するように、難易度を上げながら同じ単元をくり返し解くカリキュラムが組まれているので安心です。
☟算数についてもっと知りたい方はこちら
Z会中学受験コースの「理科」
理科では、月のはじめに「体験学習」があります。体験学習があるのは、実際に体感しておくと、理科の知識がより効果的・効率的に深まるからです。
下の写真は、4月の体験学習。
4月は水溶液の性質を勉強するのですが、理科の感覚を養うため、紫キャベツを使って「酸性・中性・アルカリ性」の実験をしました。
用意したのは、紫キャベツ・卵のパック・酢・重曹など。必要な道具は家庭でそろえるのが基本ですが、豆電球などの家庭でそろえづらいものに関しては、Z会で配布してくれます。
エブリスタディアドバンストに、作業工程が細かく書いてあります。タブレットの映像でも確認できるので、とってもわかりやすいです。
4月はZ会中学受験コースをはじめたばかりだったので、要領を掴むのに時間がかかりました。でも、この体験学習をやったおかげで、第2回からの学習がスムーズになりました。
また、「実験でやったからわかる!」と、息子の自信にもつながりました。
☟理科について詳しく知りたい方はこちら
Z会中学受験コースの「社会」
社会は覚えることがとても多いので、注意が必要な科目です。
3・4年生は「入試の土台を確立し、応用力を身につける」ことが目標で、身の回りの出来事やルールから内容を広げて学んでいきます。
社会も月のはじめに「体験学習」があります。
5月は「見つけたよ、店のくふう」という単元名で、コンビニやスーパーマーケット、専門店や百貨店の違いを学習しました。そして、商店街がすたれてショッピングセンターができるようになった理由を考えるなど、記述式の応用問題にもチャレンジします。
社会はむずかしい言葉も多いので、重要語句については、筆順をみながらタブレット上で漢字の書き方を練習する問題もあります。「商店街」などの、むずかしい漢字です。
グレーの線をなぞって練習するので、ここはタッチペンがあるとやりやすいです。
Z会中学受験コースを無料体験/お試しする方法
1番大切なのは「自分の子どもにZ会中学受験コースがあっているか」ですよね。これは、資料請求をするともらえる「体験ブック」を使うと便利です!
体験ブックは、中学受験コースで学べる4教科(国語・算数・理科・社会)のお試し教材をまとめ、学習の方法をわかりやすく解説した冊子です。(=エブリスタディアドバンストのお試し版)
☟体験ブック(算数の説明)
体験ブックを入手し、専用の「体験サイト」にアクセスすると、Z会の専用アプリを使わなくてもWeb上のページで「タブレットと紙の体験」をすることができます。
入会者と同じ内容を学習できるので、Z会中学受験コースのイメージがしっかりわきます。
参考になりますように!