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Z会中学受験コース「塾併用要点学習プラン」の徹底比較・総まとめ

Z会中学受験コース「塾併用要点学習プラン」の紹介

2020年度より、中学受験コースに「塾併用要点学習プラン」が登場しました。

従来の中学受験コースは「トータル指導プラン」という名称になり、受講者は2つのプランから、また科目を1科目から自由に選ぶことができます。

わが家は3年生の4月~翌年2月まで「トータル指導プラン」を受講。そして今年の2月から「塾併用要点学習プラン」を継続学習しています。

このページでは、塾併用要点プランの内容や、実際に学習してわかった従来プランとの違い、そして学習した感想をご紹介します。

なお、新しいプランが登場したと言いましたが、過去にもZ会では5・6年生限定で塾併用プランがあったようです。インターネットで「Z会 塾併用プラン」と検索すると昔の情報も出てくるので、間違わないために、過去のプランについてもご紹介しておきます。

「塾併用要点学習プラン」とは?

その名の通り、学習塾に通っている受験生向けのプランで、塾の効果を最大化することが目的です。

「塾だけで十分では?」

と疑問に思われる方もいるかもしれません。

塾に通っていれば一流講師の授業を受けることができるし、小テストや模擬試験もある。わからないところがあれば講師に直接質問できるのだから、問題なさそうに思えます。

しかし、大人が思うようにいかないのが「子どもの世界」です。

例えば、

  • 塾で講師の授業を受けて、その場では理解できても、次の日になったらなんとなーくわからないところがある。
  • 講師に質問しようと思っても時間が限られていてすぐ質問ができず、質問しようと思っている間に次の単元に進んでしまい、わからないことがわからなくなる。
  • 初めて塾に入って、小学校の授業とは違うスピードについて行けず、重要なポイントを聞き逃してしまう。

これらは「塾あるある」の一部。

個別授業形式の授業であれば、子ども一人一人の理解力に合わせて授業を組み立ててくれます。理解できるまで問題をくり返すこともできるし、講師にすぐ質問もできる。マイペースに学習したい小学生にぴったりです。

一方、難関中学合格者を多数輩出するSAPIXや日能研などの集団授業形式の場合、1つの単元が終わるとすぐ次に進みます。合格者数の多さが魅力ですが、授業ペースが速いのが特徴です。

塾によって基準は異なりますが、基本的には「その日に学習したことは次の授業までにしっかり理解しておくこと」が求められます。

でも、どんどん進む塾の授業を100%理解するというのは難しいものです。特に、不得意な教科であればなおさら。

そこでZ会では、要点を映像学習で学び、単元の基礎知識をしっかりインプットするためのコースを作りました。それが「塾併用要点学習プラン」です。

映像授業をタブレット/パソコンで見ながら、紙の授業ノートを使って要点を学習する形式で、塾の進度や子どもの理解度に合わせて、予習・復習に使えます。

 


「塾併用要点学習プラン」と「トータル指導プラン」の違い

2020年度のZ会中学受験コースは、2つのプランから選択できます。

  1. トータル指導プラン:Z会を主軸に自宅学習
  2. 塾併用要点学習プラン:通塾前提。塾の効果を最大化する要点映像学習

2つのプランは同時受講できませんが、教科ごとにプランを分けることは可能です。

  • 【例1】国語・算数は「トータル指導プラン」、理科・社会は「塾併用要点学習プラン」を受講。
  • 【例2】算数のみ「塾併用要点学習プラン」を受講。

 

「トータル指導プラン」と「塾併用要点学習プラン」の1番の違いは、「塾併用要点学習プラン」は専用テキストを使った要点学習+計算/漢字ブックのみだということです。

具体的な内容をまとめると…

Z会中学受験コースの「トータル指導プラン」と「塾併用要点学習プラン」の比較

トータル指導プランは、対応するiPad端末で映像授業を見ながら、エブリスタディアドバンスト(=授業ノート)を使った要点・映像学習に加え、練習問題、ドリル学習、月1・2回のてんさく問題、年1・2回の到達度テストがセットになっています。また、月1回の担任との定期面談や、学習スケジュールの管理ができます。

☟トータル指導プラン(3・4年)の解説

一方、「塾併用要点学習プラン」は、専用のエブリスタディアドバンスト(=授業ノート)を使った要点・映像学習+計算/漢字ブックのみです。

「計算練習ブック」と「漢字と言葉練習ブック」はコース開始時にもらえる1年分の基礎トレーニング用の問題集で、(※後ほど詳しく紹介します。)計算練習ブックは3~6年生、漢字と言葉練習ブックは5・6年生対象です。

その他は、塾で行う内容(添削・テスト・担任面談)を省き、練習問題・ドリル問題、また塾と併用することを考えてスケジュール管理はありません。

また、自宅にあるパソコン(windows)・iPad・Anndroidタブレットがあれば受講できるので、専用iPadや専用ペンは不要です。塾での学習を効率よく行うための基礎学習がしっかりでき、準備要らずなのは塾併用者には嬉しいです。

☟授業ノートを使って4教科のお試しができます

 

「塾併用要点学習プラン」の学習詳細・進め方

塾併用要点学習プランは、対応するパソコン・タブレットから「Z会MyPage 8739ねっと」に会員番号・会員パスワードでログインし、トップ画面のアイコンをクリックして専用サイトを立ち上げて使います。

8739ねっと(はなさくねっと)はZ会受講者用のマイページ機能で、その他の小学生コースや中学受験コーストータル指導プランの受講者も使うものです。

トータル指導プランはZ会指定のタブレットに専用アプリをインストールして使いますが、塾併用要点プランはMyPageから専用サイトで学習。よって、トータル指導プランと塾併用要点学習プランの2つを利用している場合は、別々に起動する必要があります。

 

では、実際の学習ページを見ていきましょう!

まずは「Z会MyPage 8739ねっと」にログインします。

Z会マイページログイン画面

ログインすると、マイページのトップ画面が開きます。

マイページでは申込や変更手続き、教材サポートや過去の受講履歴などを見ることができます。塾併用要点学習プランは、マイページトップにある専用アイコンをクリックすると専用サイトが開きます。

Z会中学受験コース塾併用要点プラン「専用サイト」のアイコン

下の画像はPCで開いたサイト画面です。わが家は国語・算数の2教科を受講しているので、トップ画面には国語が表示されます。

Z会中学受験コース塾併用学習要点プランの専用サイト画面トップ

学習できるのは受講している教科・月号のみで、配信済みの講座には▶マークが表示されます。受講していない教科や、受講契約前の教材は学習できません。

講座は前月20日頃に配信され、エブリスタディアドバンストは26日頃に届きます。

学習したい講座名をクリックすると、各講座を選択する画面がでてきます。クリックするとすぐ学習を開始できます。

Z会中学受験コース塾併用学習要点プランの専用サイト画面の講座画面

トータル指導プランの画面と比べると、本当にシンプルです。

塾併用プランは要点学習だけに集中できるようにできているので、ログインさえしてしまえば、後は学習に集中することができます。塾に通ってみると自宅学習することが山ほどあるので、色んな機能がない=子どもの集中力を阻害しないのは良いポイントだと思います。

下の画像は、「左」がトータル指導プラン・「右」が塾併用要点プランのトップページです。

Z会中学受験コースのトータル指導プランと塾併用要点プランのトップ画面の違い【体験ブック付】資料請求はこちら

 

塾併用学習プランを受講した感想

わが家がZ会の塾併用プランを受講することにしたのは、1学年まるまる「トータル指導プラン」を受講して、Z会の映像授業がとても良かったので、塾に通い始めて困った時のサポートになると思ったからです。

トータル指導プランと塾併用要点プランの映像授業の内容は同じ。また、講師はZ会の本教室で教えるベテラン講師なので安心して学習することができます。

選んだ教科は、国語・算数の2教科。

最初は主要4教科すべてを受講しようかと思いましたが、理科・社会は塾1本にし、国語・算数の躓き解消にZ会を使うことにしました。

 

では、実際に使ってみてどうだったかといいますと…。

計画を立てて学習することはできていませんが、基礎力の補填や、息子が塾の授業についていけない(正解があまりできない)ことに対する不安解消に役立っています。

息子が入塾したのは、授業進度が速く家庭学習が多いことで有名なsapix小学部。Z会の塾併用学習プランは4年生1カ月の場合、国語は1時間20分、算数は2時間30分。1カ月分なのでそんなに量が多いわけではないのですが、Z会に取り組む時間がなかなか取れませんでした。

しかし、塾に通いだしてみると国語の「物語文」が上手く読めていないことが発覚!

息子の家庭学習の様子を見ていると、少し短めの物語文を使って「主人公の気持ち」や「場面の時間や展開」を追う練習をするべきなのですが、サピックスの演習問題は長め。プリントタイプなので、紙をめくりながら問題と解答を行き来しなければならず、息子の今のレベルにはむずかしいのです。

一方、Z会はまず「読み取りポイント」を学習し、ごくごく短い文章で練習をします。

次に2ページの長さの文章で練習。見開き1ページに全文と問題がすべて載っているので、全体把握をしながら挑戦することができます。練習問題は、長くても3ページの量です。

次第に文章は長くなっていきますが、Z会塾併用学習プランは「塾の効果を最大化する」ことが目的なので、基礎知識を盤石なものにしながら応用練習ができることができます。

おかげで、息子の「物語文」に対する苦手意識が少し和らいだようです。

残念なのは、講座の配信は1カ月ごとなので、塾で分からなくなった要点を学習したい時に、その単元の講座がZ会で配信されるとは限らないことです。

予習に使える環境が整っているご家庭や、Z会のカリキュラムと近い塾に通う予定の方にはおススメです!

☟カリキュラムはこちら
Z会の通信教育 小学生コース

☟わからない時にその映像授業が見たい場合は「スタディサプリ小学講座」もお勧めです。

 

2プランの「学習時間」比較

3・4・5年生の「トータル指導プラン」と「塾併用要点プラン」の学習時間をまとめました。

Z会中学受験コースの「トータル指導プラン」と「塾併用要点学習プラン」の学習時間の比較☞塾併用要点学習コースを本格的に無料体験する方法

 

2プランの「受講費」比較

「トータル指導プラン」・「塾併用要点学習プラン」のどちらも1教科から受講することができます。教科が多ければ多いほど、また受講費を一括納入した方がお得です。

Z会中学受験コースの「トータル指導プラン」と「塾併用要点学習プラン」の受講費用の比較

 

「塾併用要点学習プラン」をお試し・無料体験する方法

ご紹介した通り、「塾併用要点学習プラン」は、従来のZ会中学受験コース(=トータル指導プラン)の要点学習のみを取り出したものです。

資料請求をすると、4教科分のお試し教材がまとめられた「体験ブック」を入手できます。そこに記載されたURLにタブレットやパソコンを使ってアクセスすれば、塾併用要点学習コースのお試しが本格的にできますよ。

資料請求はこちら

実際のお試し教材はこんな感じです(説明ページ)。

Z会中学受験コースの体験ブック

☟体験ブックの申込はこちら

 

過去の塾併用プランについて(~2016年)

塾併用プランが新しいシステムなのかというと、実はそうではありません。2014年~2016年の2年間、Z会中学受験コースの5・6年生限定で「塾併用プラン」が開講されていました。※参考「リセマム」など)

☝~2016年プランの特徴

  • 対象:通塾しながら得意教科を伸ばしたい、苦手教科を克服したい小5・小6生
  • 学習時間:通常プランの半分以下
  • 学習内容:基本要点の確認、問題演習と解説が中心(入試への対応力強化)
  • てんさく問題:月1回

2016年までのプランは受験真っ盛りの5・6年生を対象としたものでしたが、2020年度新プランは3・4年生も対象になっています。

ここからは個人的見解になりますが、復活したのはやはり「通塾だけでは足りない」という声が多かったからでしょう。

本来なら、通塾だけで足りるはずです。

しかし、学習塾と言っても生徒のレベルは様々。

塾で授業を受けた時は理解できていても、時間が経つと忘れていきます。その忘れた内容を定期的に復習できればよいのですが、小学校と塾の宿題で手一杯の子どもの場合、その復習が一苦労。

多くの子どもが「算数の図形問題」や「理科の浮力・音」などの問題を苦手とするのは、基礎力がまだついていないにも関わらず、塾で(基礎力がある前提の)むずかしいに挑戦しなければならないからです。

塾の教材を復習すればよいのですが、残念なことに「何が分からないのかさえ分からない」状態になると、塾の教材が使えなくなります。

そんな時に役立つのが「映像を見ながら学べるZ会のポイント学習」+「くり返し学習」です。そんな教材がやっぱり欲しい!そういう要望があっての復活だと推測できます。

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