Z会中学受験コースは月1回、ドリル形式の早解きイベントがあります。
対象は3・4・5・6年生(7月まで)。
Z会中学受験コースは「映像授業・ドリル学習をくり返ししながら、自分のペースでしっかり学べる」と強みがありますが、一方「競争感が薄い」というのが弱点です。
そこで全国のライバルを意識できるように取り入れられているのが、月1回の学習イベント。
ここでは、学習イベント全10回の内容や、息子がイベントに参加した感想(2019年~2020年)をご紹介します。
月1回の「学習イベント」とは?
学習イベントは、Z会で学習する仲間が「同じ日に同じ問題に挑戦して、問題を正確に解くスピードを競い合う学習」です。
3年生の問題数は10問~15問で、教科は国語・算数・理解・社会のどれか1つ。
スタートボタンを押すと、「3・2・1…」とカウントダウンが始まり、スタートの合図は「ピーッ!」というホイッスル。まるで運動会のようで、集中力が高まります。
月1回タブレット上で行い、翌週に成績とランキング発表されます。
成績優秀者はランキングに名前と志望校(※登録必須)が載るので、自分の名前が載ることを楽しみに頑張る以外にも、「同じ名前の子がまだ1位を取ってる!」とか、「同じ志望校の子がいる!」などと一緒にがんばっている仲間を身近に感じられることが特徴です。
わが家の息子はゆっくりマイペースなのでランキングに載ることはありませんが、ランキングは必ずチェック!復習ができるようになっているので、苦手分野の克服に役立つことが嬉しいです。
参加は任意ですが、参加すると「ぷちぽ」が貯まります。3年生は「2ぷちぽ」でした。
学習イベントの日程・流れは?
学習イベントは以下のように進みます。
- 【~前日】先生からイベント予告メッセージが届く
- 【当日】学習イベントページを開き、挑戦!
- 【3日後~】成績・ランキングが届く
学習イベント初回は、タブレット上に届く「先生からのメッセージ」で初回日程が通知されます。2回目以降は、イベント直後に発表される「次回予告」で確認するか、イベント前に届く「先生からのメッセージ」での確認です。
イベントに参加していても、参加しなくても、必ず先生からイベントに関するお知らせが届くので、子供が自分で日程管理ができますよ。
トップ画面の左脇に「イベント」というアイコンがあります。ここをクリックすると、すぐイベント会場(学習画面)が開きます。

学習イベントは、開催日の午前5時~午後11時59分に行えます。(※日本時間)
「スタート」ボタンを押すと、「3・2・1…ピーッ!」とホイッスルが鳴り、タイム計測が始まります。画面動作方法はZ会中学受験コースのドリル学習と同じです。
実際の問題をご紹介すると…

記述問題はありません。記号を選ぶ、文字を並べ替えるなど、指1本でできる問題がでます。
問題を解答して「答えを合わせ」を押すと正解/不正解かがわかります。不正解の場合は、正解するまで解き直し続けます。解けないと、どんどんタイムが遅くなります…。
あくまでも解答の早さを競うイベントなので、正答率は成績に関係ありません。ただし、1回で解けたか解けないかは個人成績表に記録されます。
ドリル学習と違うのは「パス」ボタンがあることです。「パス」ボタンを押してしまうと、いくら早くてもランキングに名前(=ニックネーム)は載りません。息子は何回か間違って押してしまいました。焦らず正確に解くことが大切ですね。
成績表・ランキングはどんなもの?
成績表・ランキングはイベントの翌週に届きます。
「先生からのメッセージ」に学習イベントランキング更新のお知らせが届くので、メッセージに貼られている直接リンクからページに移動するか、TOP画面入り口からも移動して閲覧します。
移動すると、このようなページが開きます。
「これまでの成績」をクリックすると、最新の成績表が表示されます。
画像は2020年1月の学習イベント結果。
この画面からは、以下のことを確認できます。
- 学習テーマ
- とりくみ時間
- 解答スピード順位
- 問題を1回で正解できたか
- みんなの間違いやすい度(5段階)
- 答えと考え方
タイムを縮めるためには、より早く問題文・選択肢を読み、より早く解答することが求められます。タイムトライアルなので、子どもは真剣!
ということは、1回で答えられなかった問題は「要復習」です。特に、みんなが正解しているのに間違ってしまった問題は必ず正解できるようにしておきたいもの。
この成績表は、子どもの弱点探しに役立つうえ、子どもの強みを見つける良い資料にもなります。「みんなが間違っていたということは難しい問題だったんだね。いつも世界について勉強しているから、よくできていたね」など、褒める材料になりますよ。
画面の「ランキングを見る」をクリックすると、ランキング結果が表示されます。
☟イベントランキング

ランキングには「ペンネーム・取り組み時間・第1志望校」の3つが表示されます。
ペンネームは、タブレットのTOP画面にある「自己紹介」から設定可能。志望校は、Z会のマイページから登録を済ませておいた場合のみ表示されます。第3志望校まで登録でき、登録してない場合や志望校が決まっていない場合は「未定」と表示されます。
過去の成績表を見たい場合は、成績表の右わきの三角ボタンを押します。

すると、過去の一覧がでてきます。

見たい学習イベントの回を押すと、詳細がでてきます。
わが家の息子が参加しなかった「2019年10月」の回を押してみると、このように表示されます。

問題と答え、ランキングは見ることができます。
参加しなくてもストップウォッチを使ってタイム測定をすれば、学習イベントと同じように自分の実力を測ることができますよ。
わが家は親子で競争しています。
学習イベントへの参加人数は?
学習イベントは参加自由なので、「学習イベントの参加人数=中学受験コースの参加人数」ではないことにご注意ください。
4月は773人。
5月は856人。
6月は1251人。
どんどん増えていったので、ランキングに載るのが難しくなってきました。7月~10月まで学習イベントに参加しなかったため、具体的な人数はわかりません。
11月は699人。
1月は516人です。
4月~1月のイベントテーマ・問題
Z会中学受験コースが開講するのは4月で、翌年の1月に閉講。よって、学習イベントは全10回です。ここでは、各回の教科とどんな内容の問題が出たのかをご紹介します。
4月【算数】
4月は算数で、「2年生のおさらい」が全10問。
- 足し算・引き算
- 文章題(簡単・難しい)
- 工夫して解く足し算
- 長さの単位の変換(mをcmに、など)
- 正方形・長方形の認識
5月【社会】
5月は社会。街探検で見つけたモノについて答える問題で、全12問。
- 1枚または複数の写真を見て、説明に合うモノを選ぶ
- 1枚の写真を見て、どんな工夫がされているかを選ぶ
- 1枚の写真を見て、モノの名前を選ぶ
- 1枚の写真を見て、与えられた説明文の空欄に当てはまる言葉を選ぶ
6月【理科】
6月は理科。「わたしは〇〇する時に使います。」というような説明文を読み、「わたし」は誰かを選択する問題が、全12問。
- 植物・昆虫の生態
- モンシロチョウ・アゲハチョウなどの昆虫
- 望遠鏡・虫眼鏡などの理科で使う道具
- 植物の育て方
7月【国語】
7月は国語。漢字に関する問題が全15問。
- 共通する部首を探して意味の通る文をつくる
- 漢字2語の共通する部首を探す
- 漢字に使われる共通部分を答える
- 総画数の計算(四則演算)
8月【算数】
8月は算数。一筆書きができる図を問う問題が、全10問。
- 表示された図は一筆で描けるかを問う
- 一筆書きできる図を3つの中から1つ選択する
- 一筆書きできる図を4つの中から2つ選択する
9月【社会】
9月は社会。方位や地図に関する問題が、全12問。
- 方位に関する説明を読んで、正しい選択肢を答える
- 方位磁針の問題
- 地図記号の問題
- 地図記号のもととなるモノについての説明を読んで答える
- 地図を読み、辿り着く場所を答える
10月【理科】
10月は理科。「わたしは〇〇する時に使います。」というような説明文を読み、「わたし」は誰かを選択する問題が、全12問。
- 昆虫
- 昆虫ではない虫の仲間
- 植物
11月【国語】
11月は国語。慣用句・ことわざマスターに関する問題が、全15問。
- 体の一部分を入れて慣用句を作る問題
- 慣用句の意味を読んで、体の一部が入る慣用句を答える問題
- 動物が入る慣用句の問題
- 慣用句やことわざの正し使い方を選ぶ問題
12月【算数】
12月は算数。法則を導き出して答える問題が、全10問
- 5つの並んだ数字の法則を見つける問題
- きまりに従って回転するカードの正しい向きを答える問題
- きまりに従って書かれたカードを読み解く問題
1月【社会】
1月は社会。世界の国に関する問題が、全12問。
- 国旗を見て、国名を選ぶ問題。
- 国の説明を読んで、該当する国名を答える問題。
- 大陸名を選択する問題。
- アジアにある国を選択する問題。
- 季節に関する説明を読んで、国名を答える問題。
最速タイムはどのくらい?
気になる最速タイム。
息子はいつも3分台。ランキングには乗りませんが、参加者の半分から少し上…くらいの位置でした。では、ランキングの1位の受講生は、果たして何分何秒で答えられたのでしょうか。
4月 | 1分49秒 |
5月 | 1分50秒 |
6月 | 1分43秒 |
7月 | 3分02秒 |
8月 | 1分49秒 |
9月 | 1分29秒 |
10月 | 1分38秒 |
11月 | 1分54秒 |
12月 | 1分00秒 |
1月 | 1分54秒 |
早いですね…。
息子は2回目のチャレンジで1分台に乗ります。この学習イベントでは、問題を早く正確に読みながら答えを選ぶことが必要。
ランキングを見るといつも名前が載っている常連さんもいますが、それぞれ得意分野で好タイムを記録しているようです。
Z会中学受験コースは、この他にも楽しみながら継続学習するための工夫がたくさんありますよ。
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