低学年からはじめる!小学生の読解力・語彙力を劇的に上げる方法

2020-02-13

小学生(低学年)向け読解力・語彙力のつけ方

小学生の保護者が抱える代表的な悩みの1つが「子どもの読解力・語彙力がない」ことです。

日常生活には何の支障もきたさないのですが、いざ学校や塾のテストを受けてみると、国語の記述問題がことごとく不正解になっていたり、算数の四則演算はできているのに文章題になるとミスを連発したり…。

国語力はすべての教科に影響を与えるため、なるべく早いうちに読解力・語彙力をつけさせたいですよね。中学受験に挑戦する場合はとくに、塾に通っているのに国語の成績が上がらない!(=読解問題が足を引っ張っている!)という場合も多く見受けられます。

そこでこのページでは、最短で小学生の読解力・語彙力をアップさせる方法をまとめました。

最短と言っても、みなさんご存知の通り「国語力はすぐ伸びるもの」ではありません。日々の積み重ねがじわじわと効いていくものですので、ぜひ、焦らず一歩一歩進めていただければと思います。

ほとんどの小学生は読解力・語彙力がない

読み進めていただくにあたって最初にお話ししておきたいことがあります。

それは、大前提として、小学校低学年・中学年の子どもは読解力・語彙力がなくて当たり前ということです。

というのも、小学生は1日の大半を「平日は小学校で」「休日は家庭で」過ごします。子ども達が日々の生活で接するのは親・兄弟姉妹・学校の先生・友達・習い事の先生くらいなもので、毎日繰り返される生活の中で語彙力を増やし、読解力をつけていきます。

小学生の世界は、大人が思っているよりも狭い世界です。子ども同士の会話は、自分たちが知り得る語彙の範囲内で行われます。新しい語彙は教科書で学習するか、テレビなどの媒体から学んだり、身近な大人から習得していくしかありません。

そして読解力は、教科書学習がベースになります。教科書は基本中の基本を学ぶものなので、中学受験に対応するような複雑な文章はでてきません。教科書や内容の扱い方は学校や先生の方針、そして学校に集まっている生徒のレベルによって変わるため、学校に通っているだけで30字を超えるような記述問題に対応できるようになることを期待するのはむずかしいと言えます。

また、読解力は会話を通しても身につきますが、子ども達同士の会話は「論理的でなくても成立する」ので、主語や目的語、動詞を過度に省略して話したり、自分の気持ちを中心に話して相手に伝わっているかまで考えていないことがほとんどです。

とどのつまり、大人が子どもに合わせて生活をしていたら、子どもの読解力・語彙力が飛躍的に伸びることはあまり考えられません。

そもそも小学生が普通に生活をしていて難解な文章を読み解く読解力・語彙力がつくはずがないので、「なぜ記述問題が解けないのか?」「なぜこんな言葉を知らないのか?」と考えるのはいったん止めて、「子どもと一緒に読解力・語彙力を伸ばす努力をしよう!」と考えるのが得策と言えます。

 

読書をすれば読解力・語彙力がつく?

少し大げさな表現かもしれませんが、読書をして読解力・語彙力を身につけられる小学生は、本当に読書が好きで、本に書かれている内容や本の世界に没頭できるタイプのお子さんに限られます。

本を読むことによって読解力・語彙力が伸びるのは、多量の文章に触れることで文脈理解力が育つからです。知らない語彙がでてきても、文の流れから意味を推測することができます。別の本を読んだ時に同じ表現が登場して、知らず知らずのうちに語彙の意味を理解し、使いこなせるようになっているのです。

読書を好まないタイプの場合、そもそも本の内容を理解しようとする気がありません。好きな内容の本やマンガで描かれたものなどは読みますが、大人が期待する読解力・語彙力につながるかと言えば、残念ながらNOです。

そいういったお子さんの場合は、強制的に読書をさせるのではなく、

  • 子どもが本やマンガを読んでいたら、「本/マンガを読んでるのね。どんな話なの?」などと子どもが本/マンガに触れていることを肯定し、感想を聞く。
  • 定期的に図書館に行く。子どもが乗り気でない場合は、「わたし(親)が行きたいから一緒に来て」と連れ出し、子どもが本に触れる機会を作る。
  • 親が本を読む姿を子どもに見せる。
  • 親が子どもに読んだ本の話を聞かせる。

など、意識的に子どもと本の距離を縮めていくことがお勧めです。

では、ここからは具体的な読解力・語彙力アップ法をご紹介します。

 

小学生の読解力・語彙力アップ法【低学年】

小学校低学年から塾に通ったり、国語力を伸ばす通信講座で学習しているご家庭もあると思います。最近は「思考力ツールや作文の基礎」が学べるまなびwithなど、読解力向上に力をいれた講座がたくさんありますよね。

わが家も国語力を総合的に伸ばせる「ブンブンどりむ」という通信教育講座を2年生から受講しました。半年も経つとぐちゃぐちゃだった作文が論理的になり、学校の成績も上がって効果を感じました。☞ブンブンどりむの体験記はこちら

こういった外部の力を借りる方法もありますが、今すぐできて、無料で小学生の読解力・語彙力を伸ばす方法があります。

それは、「親子の会話」を見直すことです。

効果的な会話ができているかを測ることができる「7つのポイント」を書きましたので、いくつクリアしているか数えてみてください!

 

☝いくつできていますか?

  1. 子どもに話しかける時に「主語・動詞・目的語・修飾語」をきちんと省略せずに話している
  2. 子どもの話を最後まで聞いている
  3. 子どもの話を聞いたあとに、簡単に話の内容をまとめ、自分の感想を付け加えるなどの工夫をしている
  4. 子ども以外の人(親・妻/夫など)にも丁寧な言葉を使って話している
  5. 自分(=親)が近所の人や習い事の先生などの「大人」と会話する姿を子どもに見せている
  6. 子どもが理解できる言葉だけでなく、むずかしいと思われる言葉も使って話している
  7. 子どもが理解できない言葉がでてきた時は、子どもが理解できる簡単な言葉に言いかえることがある

先にも書きましたが、小学生の読解力・語彙力の鍵を握るのは近くにいる大人です。赤ちゃんが親の会話を聞いて言葉を習得するように、小学生は親との会話から自分の知らない言葉を習得していきます。

たとえば、子どもが危険な行為をしたとします。みなさんは子どもに何と声をかけますか?

親が「だめでしょ!」とだけ言って注意する場合、子どもは自分で「何がだめなのか」を考えます。そして、自分がどう捉えたのかは伝えずに「ごめんなさい」と謝るのが一般的です。ここで使われる言葉は2語だけ。

次に、7つのポイントに沿った注意の仕方を考えてみます。

  • 親「〇〇は危ないから、お母さんは××しない方がいいと思うな。△△はどう思う?」
  • 子ども「ぼくは/わたし□□をしようと思っただけだったんだ(の)。危ないなんて思わなかった。ごめんなさい…。」
  • 親「そっか。△△は□□をしたかったんだね。□□するのは面白いもんね!でも、今の方法だと危険だから、安全に楽しむ方法を一緒に考えてみようか!」

親が子どもの気持ちに寄り添って会話をすると、子どもも親の話に耳を傾けるようになります。根気よく子どもに話かけ続けると、少しずつ親子の会話が長くなり、それがより強い信頼関係につながります。

親とよく会話をする子供は、近所の大人に話しかけられてもきちんと返答することができます。すると、親が使わない語彙に触れることができ、読解力アップにつながります。

 

1・2年生の学習塾は、勉強の楽しさを発見することに主眼が置かれていることが多いので、いくら国語講座を取ったからと言って、そこから劇的に国語力がアップする…ということにはなりません。

中学年・高学年になった時のことを考えたら、子どもが低学年の時は親が積極的に親子の会話を増やす努力を行い、そして親が自分の語彙力を磨くことが大切です。

また、小学生はまだ経験値が低いので、物語文に登場する人物の気持ちが読み取れなかったり、生活に直結しない内容の説明文を理解することができなかったりします。

これも、子どもなのであたり前。

年齢を重ねるごとに理解力がついてくるので、低学年・中学年は子どもの成長を温かく見守ってあげることも大切です。机の上の勉強だけでなく、子どもに色んな経験をさせてあげて「物事を読み解く力」をつけていきましょう!

 

小学生の読解力・語彙力アップ法【中学年】

わが家の話になりますが、息子は3年生の冬に塾の入室テストを受験しました。

教科は、国語と算数。

持ち返った問題用紙を帰宅して開いてみると、算数の四則演算以外、すべてがきれーいに真っ白でした。息子は何も書かずに問題を解いていたのです。

息子は3年次、Z会中学受験コース3年生で勉強をしていました。国語の読解問題を解く時は決まって選択肢に線を引いたり、×印を書いたりしていました。文章で大切だと思ったところに線を引っ張ることもあったので、息子なりに考えて解いているものだと思っていました。

しかし、今回は真っ白。

どうやら、テストに出た長文が息子の想像よりはるかに長かったため、書き込む余裕がなかったようです。また、テスト用紙に記入することにためらいがあったようで、国語は書いた形跡が何もありませんでした。

そこで気がついたのは、息子は「自分が」大事だと思ったことに線を引っていただけで、文章を読むうえで大事なポイントとなる箇所を理解していなかった、ということ。

もちろん、自分主体で読んでも正解する問題はあります。

しかし、物語文となると話は別。

自分主体で読んでしまうと、記述問題の解答はただの感想文になってしまいます。文章から登場人物の気持ちを読み取り、文章に書いてある内容をもとにまとめる訓練が必要だということに気がつきました。

 

そこで、今まで問題を解いて答え合わせをするだけで終わっていた国語の学習を、1・2階ステップアップさせることにしました。

☝中学年向け学習法

  1. 市販教材の長文読解を解く(または塾の問題を解く)※解く前にコピーをとっておく
  2. 答え合わせをする
  3. 文章を音読する
  4. わからない語彙を辞書で調べる
  5. 接続詞や指示語、段落ごとの内容、物語文であれば登場人物の気持ちや場面を確認し、コピーに書き込む
  6. 4を確認しながら、再度音読する
  7. 書き込みのないテキストの文章を黙読する
  8. 日をあけて、問題を解き直す

③からが、読解力と語彙力を向上させるための具体的な学習法になります。ポイントとなる⑤については、次の【読解力が身につく問題集】でご紹介しますね。

まずは問題を読んで解き、答え合わせをします。正解した設問があれば、大いに褒めてあげます。「どうしてこれが正解だと分かったの?」などと声掛けをすると、論理的に説明する練習になるのでお勧めです。

間違った設問はできる範囲で直します。難しい記述問題でつまずいた場合は、解答のヒントになる文を見つけられればOKです。考えてもわからない問題を一生懸命直そうとし過ぎると、疲れ果てて苦手意識が強くなってしまうことがあるので、ほどほどにしましょう。

次に、わからない語彙を辞書で調べます。辞書で調べたあとに音読や黙読をくり返すことによって、語彙の意味をしっかり理解できるようになります。文脈の中で覚えた語彙は記憶に定着しやすく、忘れにくいという効果もあります。

そして、⑤のあとで音読→黙読をします。

音読のスピードは「実際に読めるスピード」と同じです。つっかえながら音読をしている場合は、実際に長文読解を行っている時もつっかえています。言葉と言葉のつながりを理解できていないため、文章を読み進めれば読み進めるほど流れが分からなくなります。これでは、応用の記述問題を解くのは難しいですよね。

ある程度スラスラ読めるようになったら、黙読をします。声に出さずに心の中で読む練習をすることで、言葉を飛ばさずに読む訓練ができます。

大切なのは、1日ですべて終わらせようとしないことです。小学生にとって、長文を読んで設問に答えるという作業はとても大変です。間違った問題の見直しはしっかりさせるべきですが、集中力が欠如した状態でダラダラと学習をさせても非効率なので、子どもの気力・体力に合わせて数日間かけて学習するのが効果的ですよ。

3・4年生になると、親といるよりも友達と一緒に遊ぶことが楽しくなる小学生もいれば、友達とある程度距離を置くことを好むお子さんも出てきます。【低学年】でご紹介した方法を意識しながら、より学習面に重きを置いた解決法を取り入れると効果的です。

 

読解力が身につくおすすめ問題集

さて、読解力を飛躍的に向上させるために欠かせないのが「論理的に文章を解くためのコツ」を掴むことです。記述問題であれ選択式問題であれ、文章を正確に読める力がなければ、正しい答えにたどり着くことはできません。

そこでおススメしたいのが、長文を読むために必要な「ロジックサイン=論理的に読むための印」を学習することです。

☝ロジックサイン

  • 接続詞:しかし、すると、なぜなら等
  • 指示語:これ、それ、あれ等
  • 代名詞:それ、それら等

これらを使いこなせると、文章の流れを理解できるようになります。ロジックサインが学べる本は多数出版されており、わが家ではこちらを使って学習しています。

☟3・4年生におすすめ。1日10分26日でロジックサインを徹底的に身につけます。
【Amazonで試し読み可能】

☟1~3年生におすすめ。短かい語句・文・文章を使って基礎力を身につけます。

☟3・4年生におすすめ。四字熟語・ことわざなども学習でき、ストーリーを楽しみながら30日で完成。

1日の分量が少なめで、1ヵ月で学習できるものがお勧めです。1冊やり切ると、読解の基礎力がつくだけでなく自信もついてきます。

ぜひ、参考にしてください。