
中学受験で多くの受講生を合格へ導いているサピックスに息子が入室して、もうすぐ1カ月。
サピックスは授業の進度が速く、徹底した復習主義をとっているため、家庭学習の量とテストの回数が多いことで有名です。
塾が始まる30分前から算数の「基礎力定着テスト」が毎回あり、各教科の授業前には前回の学習の定着度を測る「デイリーチェック」と呼ばれるテスト。そして新4年生からは月に約1度のペースで「マンスリーテスト・組みわけテスト」によるコース(クラス)替えがあります。
特に理科・社会は学習量が多く、ただの丸暗記では太刀打ちできない分量です。
「大変…」とは思うのですが、理科・社会に関しては順調に学習できており、息子は毎回のデイリーチェックで今のところ95点・100点をとってきます。
(どうしてだろう?)
と考えていたところ、息子が教えてくれました。
「だって、ママと一緒にやったもん。」と。
どうやら、小学1年・2年生で学習したZ会の経験学習が今に生きているようなのです。
そこで今回は、Z会小学1・2年生の経験学習の様子や、サピックスの学習にどう生かされているのかなどをご紹介します。あくまでも個人的見解ですが、参考になれば嬉しいです。
Z会小学生コース1・2年生の経験学習とは?

経験学習とは、Z会小学生コース1年生・2年生で学ぶことができる理科・社会の体験学習です。
3年生以降の理科・社会の学習につながるよう設計されており、理科は「りかのたね」・社会は「しゃかいのたね」という名前がついています。
学習時間は、月1回・約2時間。
学習内容は、家でできるものもあれば、外にでて体験するものなど様々です。基本的には親子で負担なく学習できる内容になっており、家にあるモノや100円均一などで手軽にそろえられるモノを使って実験・体験をします。
たとえば、1年生の経験学習はこのようになっています。

4月に学習する「はるをさがそう」では、実際に外に出て春に咲く花や植物を探します。
植物を見つけたらシールを貼るなど、1・2年生の子どもがワクワクするような内容になっているので、1時間があっという間です。
わが家の場合、息子が喜んだのは「目的をもってママと探検に行くこと」でした。経験学習のテキストに書いてある花や植物を探すのは、子どもにとって冒険のようなもの。いつも素通りしていた道が冒険ロードに早変わり。キラキラ目を輝かせている息子の写真は、今でも宝物です!
そして、家に帰ったら「けいけんシート」に記入をします。1年生は絵が中心で、2年生は作文の量が増えます。
☟1年生のけいけんシート
☟2年生のけいけんシート
Z会小学生コースでは、国語で文の書き方を学びます。けいけんシートの作文は、あくまでも経験学習を通して考えたことや感じたことを伝えるためのものです。すべてを文字で埋める必要はありません。
担任の先生は、絵や作文の上手さではなく「経験学習での学び」を軸にコメントを書いてくださいます。息子は2年生当時、文章を書くことに苦手意識がありました。ですが、けいけんシートでは自分が発見したことに先生が共感してくれたり褒めてくれたりするので、楽しんで書くことができていました。
サピックス4年生の理科にZ会はどう役立った?
では、サピックスはどんな内容を学習するのでしょうか?2020年度の理科のカリキュラムを表にまとめました。
☟サピックス理科4年生

例えば、サピックス4年生の第1回~第3回は「磁石・電気」にかかわる内容を学習します。身の回りで磁石・電気を使っているものを探したり、磁力や磁界、豆電球やコイルを使った場合の通電について学習し、確認問題を解いて知識の定着を図ります。
この内容も、どこかで見ませんでしたか?
そうです!
Z会小学生コース1年生にも同じ趣旨の学習があります。12月に学習する「くっつけじしゃくの力」です。
経験学習では、まず磁石にくっつくものを探します。テキストに出ている「スプーン」はつきそうだけどつかない。同じ銀色のクリップはつく。「なんでだろう??」という疑問がわいた後に磁石の働きを調査。そして、磁石の性質を活かしたサッカーゲームを制作し、遊びながら理解を深めていきます。
塾が始まると、通塾と宿題で手一杯。
だからこそ、低学年のうちに家の中にある「磁石につくもの」を片っ端から探すという、時間がかかる、けど大切な経験を積めたことは有意義だったなと思いました。
そして、春期講習では「春が来た!」を学習します。春になって身のまわりに起きる変化を探したり、太陽の動きの変化を考える授業です。
春を告げる植物や花を見つけるという趣旨は、Z会小学生コースの経験学習と同じ。Z会で経験学習を積み重ねると、身の回りの自然に目がいくようになります。春だけでなく、夏、秋、冬と興味が湧くので、経験に基づく知識があった状態で塾の授業に取り組むことができ、内容もすんなりと入ってきます。
サピックス4年生の社会にZ会はどう役立った?
わが家でとくに経験学習の底力を感じたのは、社会の「第3回:この植物は植物?動物?石油?」の回でした。
☟サピックス社会4年生
授業では、衣服が何で作られているのか、どのように作られるのか、そしてその特徴や理由などを深く考えます。大人であればあたり前の知識でも、子どもにとっては新鮮そのもの。くり返し学習して覚えていきます。
しかし、授業の理解度を測るテストではテキストにない内容の問題もでる場合があるため、100点をとれない受講生も出てきます。
しかし、息子は100点を獲得。
そして
「ママのおかげで、100点が取れたよ!」
と言うのです。
どうやら、Z会1年生の経験学習で勉強した「あなたはマークハンター」で衣服の洗濯表示マークを一緒に探したことを覚えていて、テキストになかった内容も簡単に答えられたとのこと。
「あなたはマークハンター」は、家の中にあるマークを探し、その使われ方を考える学習です。ペットボトルのマーク、スチール缶とアルミ缶のマークの違いなど、色んな種類のマークを探します。
その学習で息子と衣類のマークを発見。
衣類によってマークが違うこと、それぞれのマークにどんな意味があるのかを話しました。その記憶がぼんやりとですが、あったというのです。
1・2年生の頃に楽しんで学んだ事柄の定着率は高いと、改めて実感しました。
Z会小学生コース1・2年生の底力とは?
最近は、小学1・2年生向けの通信教育講座がたくさんあり、選ぶのも一苦労ですよね。
わが家はZ会とご縁があり、小1~3年までZ会で学習しました。
正直、タブレット1台でできる「スマイルゼミ」や、謎解きドリルができる「まなびwith」も魅力的で、幾度となく心が揺れ動きました。しかし、それでもZ会を継続してきたのは、経験学習が息子の力になっていると実感できたからです。
高学年になると、子どもと過ごす時間が少しずつ減っていきます。まして中学受験をする場合は、子どもが自由に過ごせる時間も減り、中学受験が本格化する5・6年は勉強一色になるご家庭も少なくありません。そう考えると、低学年のうちに色んな体験をすることはとっても大切です。
Z会はいろんな通信教育講座の中でも、未来の学習につながる経験ができる教材があるところが、とても魅力的であり、強みであると思います。
もっと経験学習について知りたい方は、ぜひ資料請求をしてみてください。1年生・2年生で使う「けいけん」のお試しテキストがもらえますよ。

わが子にぴったりの通信教育講座は、子どもの性格や生活環境によって違います。
わが家の体験が参考になれば幸いです!