ブンブンどりむ

ブンブンどりむの効果が出なかった…失敗しないための5か条虎の巻

ブンブンどりむで効果がでなかった、と失敗しないための5か条

テレビでもお馴染みの齋藤孝先生が監修し、最近は朝日小学生新聞にも大きく掲載されている「ブンブンどりむ」。わが家も息子が小2~小3のときに受講しました。

国語力を伸ばしながら作文力が磨ける小学生専用講座なので、国語好きな子どもが受講しているのかと思いきや、入会する理由の大半は「作文が苦手だから」だそうです。

子どもは作文に苦手意識があり、親は「子どもの作文をどうにかしたい…、してあげたい」と思って受講を検討するので、どうしても効果があるのか?効果が出なかった人はいるのか…と、気になるのがこの講座。

そこでここでは、ブンブンどりむを受講したのに効果が出なかった…とならないために、絶対に押さえておきたい5つのポイントをご紹介します。

ブンブンどりむで効果を出すための「5つの心得」

みなさんご存知の通り、国語力はすぐ身につくものではありません。でも、せっかく毎月5,000円近くを出すのであれば、短期間で効果を実感したいですよね。

冒頭でお話した通り、ブンブンどりむの受講者の大半は「作文が苦手」な子どもです。そんな子どもが「作文上手」や「作文好き」になるためには、子どもが自分の作文に自信を持つことが大切です。

しかし!

一度「作文が苦手」だと思った子どもが「作文が好き」になるのは簡単なことではありません。作文に自信がない子どもをそのまま放置しておいたり、親が結果を求めて「もっとこう書いたら?」などとアドバイスをすると、結果的に子どものやる気がなくなってしまう場合があります。

そうならないためには、次の3つのポイントを押さえておく必要があります。

  1. ブンブンどりむを学習している=作文が上手くなると親子で信じる
  2. 親の仕事は具体的に褒めること
  3. 子どもにブンブンどりむの管理を任せる
  4. 目標設定・効果測定は「全体」ではなく「部分」でする

 


【1】ブンブンどりむを受講していることを自信にする

受講していて一番重要だと思ったのは、ブンブンどりむを受講して「できるようになったこと」を褒めるだけではなく、「ブンブンどりむで学習していること」を意識的に褒めるということです。

ブンブンどりむの学習は1日10分ですが、作文に苦手意識がある子どもの場合は20分以上かかることもあります。受講開始直後は一生懸命がんばっても、もともと文章を書くことが得意でない場合はだんだん辛くなってくる可能性があります。

ここで大切なのは、親がしっかり褒めてあげること。

次のポイントでご紹介しますが、わが家もらくらく簡単な方法を使い、息子の努力をたくさん褒めました。

しかし、ブンブンどりむは1日10分程度の学習なので、なかなか褒める要素が見つからなかったり、子どもが褒められることに慣れてしまい、逆に親が「褒めるのが大変…」と辛くなることもあります。

そこで効果を発揮するのが、「ブンブンどりむを学習していると作文が上手になる」と子どもに思わせることです。軽い暗示みたいなものですね!

具体的には、

「〇〇の部分が良く書けているね。ブンブンどりむで毎日がんばっているもんね!」

「ブンブンどりむで勉強している成果がでているね。」

などと、ブンブンどりむで学習を続けていることそのものが学習効果を引き出していることを強調しながら褒めます。

すると、ブンブンどりむで学習しているから、自分は作文が書けるようになるはずだ。少しずつ文章の書き方が身についている…と自信がもてるようになり、目立った成果があがらない月でも継続して学習するモチベーションの1つになります。

☟褒めて伸ばした息子の学習効果

 

【2】親の仕事は「褒める」だけ

私は講師という仕事柄、子どもの勉強についつい口を出したくなってしまいます。しかし、ブンブンどりむを1年間継続学習した結果、作文が苦手な子どもが「作文好き」になるには、とにかく褒めることが大事だと実感しました。

大人だって、苦手なことに取り組んでいる時にダメ出しばかりされたら嫌になってしまいますよね。

小学期は「親から承認される」ことで自信がつく時期です。どんなグチャグチャな作文でも、一生懸命書いたことを褒め、さらに具体的によかった部分を指摘してあげれば、子どもの自己肯定感は高まります。

しかし、ここで注意したいのが、子どもの年齢・性格によって「親に作文を読まれるのが嫌な時期」があるということです。

低学年の頃はママ!パパ!と懐いてきた子どもも、高学年になると思春期間近になり、親に干渉されるのを嫌がる場合があります。また、作文に苦手意識がある場合、親から評価を下されることを恐れることもあります。

こういう時期に大切なのは、「親は褒めることだけに徹する」ということです。

☝褒めポイント

  • 親は褒めることに徹し、子どもに「作文を見せたら褒めてくれる」と認識させる
  • 具体的に褒めるパターンを決めておく
  • 添削指導のコメントを活用する

苦手なモノを克服して欲しい時ほど、親子の信頼関係が大切になります。

人間は脳からマイナスの事柄を排除する生き物ですので、親はダメ出しをするのではなく、子どもの良いところを褒めてあげることが大切です。

そして、ここで大切なのが「具体的に褒めるパターン」を決めておくことです。例えば、作文の書き方そのものが出来ていない場合は、

「書き出す時に1マス空けられているね!」

「句読点をうまく打てたね」

など、具体的によくできた書き方を褒めてあげます。子どもが書いた作文を読まなくても褒められるので、いくつかパターンを作っておくと簡単です。

 

内容のある作文を書いて欲しい場合は、

「そうなんだー!〇〇なんだね」

などと、少し大げさに感想を伝えることも効果的です。具体的に感心した部分や興味をもった部分を指摘してあげると、より肯定感が高まります。

そして、親に作文を読まれたくないお子さんの場合におススメなのが、ブンブンどりむの添削者のコメントを使う方法です。

毎月提出する課題シートには添削の先生がたくさんコメントをくれます。できた所をしっかり褒め、改善点をやさしく指摘するスタイルです。学年によって提出課題の形式は異なりますが、子どもが理解しやすく受け入れやすいコメントであることは共通です。

☟2年生コースの添削例

ブンブンどりむの提出課題(添削済み)

こちらの画像は、息子が初めて提出した2年生(ドキドキ基礎コース7月号)の課題です。

添削先生は子どもが書いた文章に番号を振り、それぞれの番号に対応したコメントを下半分に書いてくれます。具体的によかった点が書かれているので、それをそのまま褒めてあげると簡単です。

わが家の息子は私に作文を見せたがらない時期がありました。そんな時、「作文は読まないから、コメントだけ見せて」と言って課題シートを見せてもらって先生のコメントを読み上げたり、課題シートをちらっと見て「たくさんお褒めの言葉が書いてあるね~」とだけ言ったりしました。

 

【3】課題のポスト投函は子どもにさせる

ブンブンどりむだけでなく、通信教育講座を受講する場合は「子どもに管理を任せる」ことがおススメです。積極的に関わらせることにより自主性が育ち「勉強=自分事」になります。

例えば、郵便ポストに投函された教材は子どもに取りに行ってもらう。課題シートの提出準備(シートに受講者管理用のバーコードを貼る→封筒に入れる→封筒に必要事項を記入する→封をして郵便局から発送する)をすべて子どもにしてもらう。返却された課題は子どもが受け取り、自分で開く。

学習以外にも関わることで、「自分は作文学習をがんばっているんだ!」という意識付けに繋がります。

ブンブンどりむはご褒美システムがあるので、管理させやすいですよ。

※2020年度のご褒美内容は後程更新予定

 

【4】目標設定・効果測定は細かく行う

通信教育講座の口コミはインターネットで調べるのが主流です。「ブンブンどりむ 口コミ」などとGoogleやYahoo!検索をすれば、ブンブンどりむの経験談がたくさん出てきます。

「やってよかった」

「効果がでなかった」

といろいろな口コミがありますが、効果を感じるか否かは「ブンブンどりむに何を求めるのか?」によって変わってきます。

例えば、わが家の場合、入会当初の目標は「学校の作文がきちんと書けるようになること」だったので、1年間だけでも効果抜群でした。7ヵ月でみるみる作文が変わり、8ヵ月目で学校の成績もあがったので、とても効果があったと感じました。

☞息子の作文写真・体験談ページ

しかし、もし「表現豊かな作文を書けるようになること」を目標としていたとしたら、効果を感じたかというと、答えはNo.です。

当時の息子は、よく「楽しかった」「おもしろかった」「またやってみたい」という言葉を使っていました。ブンブンどりむ2・3年生は、文章のつながりを理解したり語彙を増やしていく段階なので、これらの言葉を多用していてもさほど問題はありません。

もし私が同じ表現ばかり使う息子を心配し、「お腹を抱えて笑ってしまいました」とか「誰かに伝えたくなるほど面白かったです」とか、表現の幅を広げて欲しくてブンブンどりむを受講していたとしたら、1年間では効果を実感できなかったと思います。

 

高学年になればなるほど、保護者が子どもに求めるのは「表現力」です。

表現力は一朝一夕にはつかないため、子どもの学習効果を実感するには短期的な目標を立てることが重要になります。

「こどわざが文章中で使えるようになった」「ブンブンどりむの副教材(ニュース冊子など)を読む習慣ができた」など、表現力を高めるために必要だと考えられる事柄を列挙し、それらに対する子どもの姿勢・学習内容を評価すると、子どもの成長をより実感することができます。

 

【5】ブンブンどりむは通過点

私がブンブンどりむを受講するか検討した際に悩んだのが「どのくらい学習したら作文力がつくのだろう…」ということでした。

最近はZ会 小学生向け講座まなびwithでも作文講座が開講されているので、国語・算数・理科・社会・英語の総合学習ができる通信教育講座とブンブンどりむで悩まれる場合が多いようです。

私も悩みましたが、息子に作文を好きになってもらいたくて、あえて作文専科のブンブンどりむを選択しました。

ブンブンどりむの魅力は、

  • 小学生専用・作文専用なので子どもの発育にあった学習ができる
  • 1日10分~なので他の習い事と併用可能
  • 理科・社会などの記述力も養成できる
  • 作文専用の講座を受講していることで、子どもの自信がつきやすい

などです。

国語力はすべての学力につながるので、育てておいて損はありません。わが家は小4から宿題の多い塾に通いはじめたため、時間の都合でブンブンどりむから離れましたが、今でもブンブンどりむで培った基礎力が生きています。

子どもにいつ、どのような学習をさせるかは親次第。

ブンブンどりむは資料請求をすると全学年のお試し教材がもらえますし、夏・秋限定で継続不要の「トライアル2カ月セット」の販売があります。

わが家のように、ブンブンどりむを一つの通過点と捉えて、まずは「作文に自信」をつけるのも良いのではないかと思います。